2018年12月25日 (火)

ヴァチカン市国で芸術三昧

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<ラファエロ キリストの変容>

メリークリスマス!今年もクリスマスがやってきました。日本では恋人のイベントのイメージが強くなっていますが、本場のクリスマスは家族でイエス・キリストの誕生をお祝いする静かな日です。
先月、添乗で行ってきたローマでも街中でクリスマスの準備始まっていました。
今回はローマ滞在ツアーで、世界最小の国家ヴァチカン市国にもたっぷり一日かけて観光しました。キリスト教の総本山であるヴァチカン市国。ミケランジェロとラファエロがその建築に携わったというだけでも豪華ですが、その内部には歴代ローマ法王を魅了したコレクションが一挙にあつまり、世界のどの博物館にも負けないコレクションを誇ります。展示通路だけでも7キロもある施設で日本語名ではヴァチカン博物館となっておりますが様々な美術館、博物館の複合施設です。博物館の入り口にはミケランジェロとラファエロの彫刻がお出迎え。全ての人を受け入れるというヴァチカンの指針の為入国審査はありません。今回は一日かけての観光だったので、美術館エリアもじっくりと観光できました。ピナコテーカ(絵画館)、ピオ・クレメンティーノ美術館にはローマ時代からの美術品がたくさん並びどこを見ても至宝ばかり。ピナコテーカでの見所はやはりラファエロの「キリストの変容」。一番大きな部屋の真ん中に飾られ、誰もが足を止めて見てしまう存在感のある絵でした。また、ダヴィンチやカラヴァッジョのコレクションもあります。そして、古代のローマ時代の彫刻のある、ピオ・クレメンティーノ美術館では大理石でできていることを忘れてしまうほどの、完成度で紀元前の作品とは思えないものばかり。その後、豪華絢爛な地図の間やラファエロの間を通って、システィーナ礼拝堂に続きます。どこを見ても素晴らしい作品ばかりで、国自体が世界遺産となっていることも納得!
また、サンピエトロ寺院の広場では、大きなモミの木が立てられ、その横には建設中のプレゼーピオ。プレゼーピオとは日本ではあまり聞きませんが、クリスマスのお祝いの装飾の一つで、キリストが生まれた馬小屋を模したものです。ヴァチカンでは毎年違う素材で作られるので、ローマ市民の楽しみになっているそうです。今年は砂の彫刻でした。クリスマスツリーはドイツ発祥、プロテスタントの習慣なので、カトリックが多いイタリアでは、プレゼーピオを飾ることが多いそう。ヴァチカンでツリーを飾り始めたのは近年になってからだそうです。飾りつけはまだだったので、これから豪華になっていくのだろうと想像。いつか、カトリックの総本山のクリスマスも一目見たいものです。(杉林)


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