ダナキル砂漠で出会った絶景(エチオピア)
先日、「ダナキル砂漠、エルタアレ火山と聖地ラリベラ 10日間」のツアーから帰国しました。世界一過酷な地とも呼ばれるダナキル砂漠は海抜-100m以上の盆地にあり、夏の暑いときには気温が50度を超えることもあります。何でそんな大変な場所にわざわざ行くの?と思うかもしれませんが、行ってみるとその理由がよくわかります。
ダナキル砂漠からほど近いメケレの町を朝出発し、4WDに揺られ、テント泊をするベースキャンプに着いたのは昼ごろ。一旦テントなどの大荷物をおろし、引き続き観光に出かけます。再び4WDが出発すると、地面は次第に一面白い塩の大地に変わっていきます。気温は既に30度越え。じりじりと太陽が照りつける過酷な環境下でも、アファール族の男性たちはラクダのキャラバンに乗せて運ぶ塩を懸命に切り出していました。
地殻変動による隆起と浸食で生み出された塩の奇岩群の岩陰で同行のコックさんの手作りランチを楽しんだ後は、いよいよ本日のメイン、ダロール火山へ向かいます。ダロール火山は海抜-45m、世界で最も低い噴火口を持つ現在も活動中の活火山です。 暑さ40度近い中、ごつごつとした溶岩石の山肌を登って行くと、まるでご褒美かのように極彩色の絶景が目の前に現れます。地中5km下にはマグマが溜まっていて、雨水や海水が地中に染み込む際に塩や硫黄を含んだ層を通り、マグマに熱されて地表に蒸気として一気に噴出します。冷やされた硫黄は液体化、更には固体化し、黄色く大地を覆うのです。噴出する場所は日に日に変わっていくため、行く度に新しい光景が広がります。
<アサレ塩湖>
ダロール火山を後にしてアサレ塩湖へ向かうと、今度は塩の大地に水が張り、まるで鏡張りのウユニ塩湖のような景色が現れます。運がいいことに風もなく、湖面にはっきりと姿かたちや色までもが映し出され、疲れも忘れて写真タイム。日が沈む時間になってきたので、そろそろベースキャンプへ戻ります。ベースキャンプへ到着したら、各テントに分かれて荷物整理をし、再び同行コックさんの手作りディナーを頂きます。優しい味付けにほっと一息つきながらふと空を見ると、暗闇に赤い満月が昇りはじめていました。食後は身支度を整えた後には一斉消灯。美しい月明かりの元、絶景続きの一日に満足しながらテントで一夜を明かしました。(日裏)
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