2018年6月19日 (火)

憧れのアムトラックにてアメリカ横断5000kmの旅!

5/19発「アメリカ大陸横断鉄道の旅 9日間」の添乗に行って参りました。
日本から空路でワシントンD.C.へ入り、ワシントンD.C.発→【アムトラック】キャピトル・リミテッドで1泊2日→シカゴ着(シカゴで1泊)/シカゴ発→【アムトラック】カリフォルニア・ゼファーで2泊3日→サンフランシスコ・エミリビル着と合計3泊4日かけてアメリカを東から西への約5,000kmの鉄道旅。9日間という最小限の日程でアムトラックの旅に加え、ワシントンDC市内観光、シカゴ市内観光も含めた内容でした。

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<【アムトラック】カリフォルニア・ゼファー>

稚内から那覇までの直線距離が約2,473kmですので、日本列島を往復した距離に相当することを思うと、アメリカの広大さが感じさせられました。またシカゴからサンフランシスコ間では平坦な路線ではなく、ロッキー山脈越えという標高2,816m地点をも走ります。景色も駅からとはいえ大都市では高層ビル群、大都市から郊外へ出れば平屋建ての可愛らしいお店の建物や映画に出てくるような大きな庭付きの住宅街が見え、通過したり、停車した駅の街の規模や雰囲気をすこし垣間見た気分になりました。ロッキー山脈越えの際は、自然の変わりゆく様子に1日中、窓の外を眺めていても飽きませんでした。早朝デンバー駅を出発し、徐々に高度をあげ、デンバー郊外の平野から山へと電車が入っていることを実感できる光景、ロッキー山脈国立公園山中を走る際には木々が生い茂り、川が車窓の右左と交互に変わりながらも並走する景色、昼過ぎから山の地層の色に赤みが見えるようになった変化、生い茂っていた木々が段々と少なくなり、そして夕方には木々のない荒野が広がりました。
そのような車窓の景色を楽しむ場所は部屋からの窓だったり、ラウンジカー(展望車)からの窓からだったり、ダイニングカー(食堂車)の窓からだったり。

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<カリフォルニア・ゼファーにて荒野を走行中の景色>

寝台車でアムトラックに乗車する場合、ダイニングカー(食堂車)での食事込み。しかも朝食・昼食・夕食でメニューが異なり、いくつかある中から好きなものを選べる形式。食堂車の食事は美味しくなさそう・・・と思われがちですが、これが意外と美味しい。アンガス牛のステーキでは、ちゃんと焼き加減もオーダー時に聞いてくれました。パスタやリゾットもあり、試してみましたが茹ですぎた感じのものはでず、ちょうどよい加減で提供してくれました。寝台車両には、無料ドリンクサービスがあり、大体朝から夕方(ときに夜)までホットコーヒーやジュース(今回はオレンジジュースでした)が自由に飲めるようになっていました。コーヒーのアムトラックのロゴが印字されている紙コップは持ち運べるようプラスチックの蓋がちゃんと一緒に置かれていたので、部屋にいるとき、展望車両にいるときもコーヒー片手にほっと一息しながら過ごせたのもよかったです。また寝台車両は1両に3つはトイレがあるので、行きたいときにいつもどこかは空いていましたし、トイレットペーパー以外に手拭き用の紙タオル、ティッシュペーパー、歯磨き用の紙コップもトイレに完備。またシャワー室も寝台車両は1両に1つあり、脱衣所とシャワーブースはわかれていて、バスタオルと石鹸のアメニティあり。水圧は弱くお湯も熱々とまではいかないものの、途中で水になることも断水になることもなくちゃんと出ましたし、シャワーブースに腰掛ける場所もあるので揺れる車中心配な方も安心してシャワーが浴びられるようになっていました。

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<シカゴの高架鉄道>

ルーメットというタイプの個室寝台の部屋は少し手狭でしたが、車掌さんがベッドメイキングをしてくれるし、フレンドリーな食堂車のスタッフたちによる食事のお世話とまるでメイドさん付きの移動する家のような感じで過ごすことが出来ました。電車のなかで過ごしたら運動不足になりそう?いえいえ多少横揺れする電車内の車両から車両への移動では体幹を使い、2階建て車両であるアムトラックではホームへの降り口は1階。長い停車駅ごとに1階からでてホームでストレッチ、発車に駆け込んで、また眺めのいい2階のラウンジカーへ移動。いざなれば列車内を寝台車両からコーチ(普通座席)車両を通って後方車両へ(最後方車両の連結部分の窓から後ろに流れていく線路を見るのも楽しい♪)の往復散歩などすれば結構な運動に・・・といろいろな楽しい過ごし方があるアムトラックの旅でした。

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2018年4月 5日 (木)

記憶に刻まれたオーロラとの遭遇(カナダ・イエローナイフ)

先日、「オーロラのメッカ、イエローナイフ滞在6日間」の添乗より帰国致しました。この旅の目的はただひとつ、オーロラを見ることです。

実は、イエローナイフが位置する北半球又は南半球の緯度60度~70度のあたりでは、オーロラが年中発生していますが、それを肉眼で見るには、空に雲が出ていないこと、空が暗いこと、太陽活動が活発なこと、全ての条件が揃わないと見えません。私達が訪れた3月のイエローナイフは降雪量が少ないので晴天率も高く、オーロラが姿を現す確率も上がります。また、12月や1月のイエローナイフは-30度から-20度の極寒の日々が続きますが、今回は最低でも-15度ほどで観光客にとって観測しやすい時期でした。それに加え、今回の出発日は新月にあたり、月の光が見えないので、オーロラの光がより強く見える絶好の鑑賞日和でした。

オーロラ観測は計4回。私達が期待していたのが、観測予報が出すオーロラの強さレベルが最も高い3日目でした。その夜は、20:30ごろに日が暮れてすぐ、オーロラ観測場所に向かうバスの中で、すでに白いオーロラが出ていました。現地ガイドさんも、「こんな早くからオーロラが見えるなんて珍しいです」と話しており、私達の期待もふくらみました。焦る気持ちを抑え、到着してすぐに防寒コートやフェイスマスクなどを装備し、観測に出掛けました。

22:00を回った頃、それまでぼんやりと薄白かったオーロラがどんどん濃い緑色に変色していき、さらに風を受けるカーテンのようにひらひら揺らいできました。そして、その時が来ました。それまで彼方に見えたオーロラが、何かに反応したかのようにクネクネと素早い動きを見せ、どんどんこちらに向かってきました。色は、緑から紫、ピンクへと変わっていきます。とうとう、オーロラが私達の頭上を覆った時には、その場の歓声がもはや悲鳴に変わった気がしました。それほど、今まで経験したことも想像したこともないほど刺激的で不思議な感覚でした。私の頭の中では、スティーブン・スピルバーグ監督の『未知との遭遇』の交信音が鳴り響くほど、非現実的な出来事でした。

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このオーロラの動きは、オーロラ・ブレイクに近い現象だったようです。オーロラ・ブレイクとは、オーロラが空全体に一気に広がり、空が破れたかのように見えることから、その名が付きました。ギリシアの哲学者アリストテレスは、これを「天の裂け目から吹き出す炎である」と表現しています。

オーロラ鑑賞は全てが運次第ですが、実際に足を運ばないとオーロラを見るチャンスもありません。また、万が一オーロラが見えなくても、満天の星空に言葉が出ない程の感動を味わいました。ここは、一生に一度は訪れるべき場所だと感じました。(松本)

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2018年1月17日 (水)

神秘のオーロラを求めて(カナダ・イエローナイフ)

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<オーロラビレッジにて>

先日、「オーロラのメッカ、イエローナイフ滞在6日間」より帰国しました。
ありがたいことに、入社してからというもの毎年いろんな国で年を越えてきました。除夜の鐘をここ数年聞けていないので寂しいような気もいたしますが…。そんな今回はマイナス30℃の極寒年越しを経験してきました!

なぜ、極寒の地に赴いたのかといえば、ツアータイトル通りオーロラに出会うため!オーロラは北に行けば行くほど見られると思いがちですが、実はそんなに単純なものではなく、“オーロラベルト(帯)”と呼ばれる範囲に位置していることが重要となります。オーロラベルトとは地球上でオーロラが最も頻繁に出現するエリアとされ、北半球・南半球ともに緯度60度~70度のあたりを指します。ここイエローナイフもオーロラベルト上に位置し、3泊の滞在でオーロラに出会える確率なんと95%というまさにオーロラのメッカなのです。

私たちも4回のオーロラチャンスがありました。オーロラは暗い夜が勝負。日中はイエローナイフのダウンタウンやオールドタウンの散策、そして犬ぞりやかんじき体験など極寒の地域ならではのアクティビティをお楽しみいただきました。グループのお客様からは「こんな極寒の中を犬ぞりで駆け抜けたら凍ってしまうよ~!」なんて心配の声が上がりましたが心配ご無用。最近若者に大人気のブランド、カナダ・グース社製の防寒ジャケットと防寒パンツ、そしてフェイスマスク・手袋・スノーシューズまで頭から足先まですべて現地にて無料でレンタルすることができます。防寒具にすっぽり身を包むと、お客様誰が誰だか分からなくなりますがなんだが愛らしいフォルムになります。お揃いの防寒具ということも仲間意識を芽生えさせてくれたように感じます。

メインのオーロラ出現率は今回は50%というところでしょうか。初日と最終日は少しさびしいオーロラ出現となりましたが2・3日目のオーロラといったら息を飲む美しさでした!暖かいテントの中で熱々の飲み物を頂きながら暖炉を囲み談笑。外から「オーロラ出たぞ~」「Wow!」の声が聞こえるとカメラ片手に飛び出して行ってオーロラ観賞のはじまりです。お元気なお客様はオーロラの第1発見者となるべく出ずっぱりで空を見上げていらっしゃいました。一時として同じ姿の無いオーロラ。龍のように見えたかと思えば、ふわぁっと柔らかいカーテンのように。時には荒々しい波のようにとたえず変化し続けます。

大晦日にはカウントダウン花火も打ち上げられ、花火とオーロラの共演にもうっとり。暗闇で初対面の人と一緒に「A HAPPY NEW YEAR!」の瞬間を楽しみ、ユーラシア名物のお雑煮もささやかながらお召し上がり頂きました。

添乗員として様々な地域に行かせて頂き、その度に新たな出会い・感動・発見があります。が、そんな中でもオーロラとの出会いは格別でゆらゆら揺れ動くオーロラを目の当たりにしたときには自然と涙がこぼれてしまいました。マイナス30度の極寒の地で涙を流すのはとても危険なのです!まつ毛についた涙は一瞬にして凍りポキッとまつ毛ごと折れてしまったのです。一瞬にして我にかえった忘れられない年越し添乗となりました。(岡山)

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2017年9月26日 (火)

錦秋の美しきデナリ国立公園を訪ねて(アラスカ)

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先日、「秋のアラスカ大自然紀行とオーロラ 10日間」のツアーから帰国致しました。今回のツアーはタイトル通り、秋色に染まるアラスカの国立公園を巡り、オーロラ観賞やアラスカ鉄道、デナリ(マッキンリー)山遊覧飛行、氷河クルーズと様々な角度からアラスカの大自然を満喫する旅でした。

中でも特別なのが、デナリ国立公園内のカンティシュナ行きのバスツアー。国立公園最奥の地、カンティシュナへ行ける唯一の手段です(ほかの手段では途中までしか行けません)。人がより少ない奥地まで訪れる為、動物たちに出会える可能性も高いのです。また、デナリ国立公園で最も美しい場所の一つとされ、雑誌などの写真でよく見かける湖とデナリ山の景色が見られるポイント、ワンダーレイクもこのカンティシュナ行きのバスツアーに乗らなければ、見られないのですから、“特別”という理由もお分かり頂けると思います。

北米大陸最高峰デナリ山(6,190m)を擁するデナリ国立公園は、アラスカの中で最も良く知られ、多くの観光客が訪れる場所。デナリは、先住民の言葉で「偉大なるもの」という意味です。アメリカ最大の州、アラスカ州の面積の7.5分の1を国立公園が占めていますが、その中でデナリ国立公園は州内4番目の大きさ(四国の広さ以上)です。38種類の哺乳類、172種類の鳥類など多くの野生動物が生息しています。

バスは、約40名乗りの大型で、人気の為満席!日本人はユーラシアのグループだけでした。道はほとんど砂利道ですが、ガタガタ揺れることはほとんどありません。2時間ごとにお手洗い休憩をしながら進みます。国立公園はカンティシュナまでの一本道しかありません。片道約5時間の道のりで、カンティシュナで昼食を食べ、その後同じ道を戻ります。
そのバスツアーに参加したのは9月6日、「これ以上はないわね」とお声を頂くほど、きれいな紅葉を見ることができました。ここでの紅葉は、日本で想像するものと違います。標高約1,000mの森林限界を挟んでおり、広大なツンドラ地帯が広がっています。木々が育たず、低木のままの森が広がり、それらが紅葉するとまるで赤い絨毯を敷き詰めたよう。動物も遠い時もありましたが、計6回グリズリーベアを見ることができました。なんと先導するようにバスの目の前まで来てくれたグリズリーベアもいて、バスの中は大騒ぎでした。他にもムースやカリブー、ドールシープ等々…さまざまな動物たちに出会えました。世界最高比高を誇るデナリ山は、約100km進んだところから見えるようになります。今回は、雲で頂上は見えませんでしたが、富士山の約1.6倍の大きさは見ると迫力が違うなと感じました。
紅葉あり、動物あり、山ありと見所満載のデナリ国立公園は、その名の通り「偉大」でした。(五島)

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2017年8月10日 (木)

アラスカ、カトマイ国立公園で鮭を狙う!大迫力のグリズリーベア!!

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先日、「アラスカ三大国立公園 8日間」の旅より帰国致しました。
アラスカというと、オーロラやデナリ(マッキンリー)山がまず、思い浮かぶでしょうが、夏のアラスカと言えば!!何と言っても!鮭の遡上を狙うグリズリーベアを見に行く!に限ります!

ベアウォッチングの舞台は、アラスカ州南部に位置する「カトマイ国立公園」。 宿泊先のアンカレジから、飛行機で約1時間でキングサーモンという町の空港へ、そしてそこから水上飛行機にて約20分でカトマイ国立公園に到着します。

カトマイ国立公園の面積は、19.122平方キロメートルもあり、関東平野並の広大な広さです。 大部分は、自然保護区域に指定されていて、年間約6万8千人もの人々が訪れるそうです。公園内には14もの火山があり、国立公園の名は、カトマイ山(成層火山)に因んでいるそうです。 園内では、ベアウォッチング以外にも釣りや、ハイキング、トレッキング、キャンプ、カヤック等を楽しむ事も出来ます。

国立公園到着後は、いよいよお目当てのグリズリーベアを探しに出発! グリズリーベアは、アラスカ全土に生息しており、体重は雄で400㎏近くもあるものも!体色は金色か茶色が多く、稀に黒もいます。エサは、草や果物や小形哺乳類が主ですが、この時期は冬眠時期に向け、鮭をたっぷり食べ脂肪を蓄えるそうで、冬までには50~100㎏も増加するベアもいるというから驚きます。 歩き初めて数分後、ブルックス滝にて、早速大きな白色の体色のグリズリーベアを発見!まさか、こんなに早く遭遇できるとも思っていなかったのと、珍しい白色のグリズリーで、尚且つ、鮭を捕る為、立ち上がっている姿にびっくり!私達も大興奮で、シャッターを押すのも忘れてしまった程。最初から大サービスでした!

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その後、第一展望台にて5~6頭のベアを遠くに観察後、ランチを食べ、午後も引き続きベッチング三昧です。午後は見学ポイントを変え、更に奥のブルックス滝の第二展望台まで行きました。ここは、特に鮭の遡上も多い為、多くのグリズリーベアが見られるということで人気の高いポイントですが、ベアも常にいるわけではないので、期待と不安が入り混じりながら向かいました。すると、ここでも到着後直ぐに鮭を探しているベアを数頭確認できました。その後、又直ぐにファミリーを発見!!母親と子供が3頭の計4頭です! まずは、母親が遡上中の鮭を捕り、子供達に見せます。その後、子供達も鮭を捕りにかかるのですが、やはり、母親のようにはすぐには上手く捕る事が出来ず、捕りかけては逃げられの繰り返しです。そうこうしている内に、まずは3頭の子供の内のお兄さんが捕えました!そのお兄さんが獲得した鮭を、他の子供達も、横取りしようともするのですが、そこは、自分の餌は自分で捕れ!と言った様子でそう簡単には渡しません。そして、やっと2番目の子も獲得。残るは一番末の子だけです。何度も何度も失敗しては立ち向かう健気な姿が可愛らしく、私たちも応援していました。やっと捕えた時には、大勢の観光客から大歓声と共に、たくさんのシャッター音が鳴り響きました。一瞬でもスターになれた末っ子は、私達に自慢するかのように、観光客のいる展望台の下の岸に獲物を引き上げ、むしゃむしゃと貪るように戦利品の鮭を食べていました。その後、何度も鮭を捕える事に成功し、嬉しそうに食べる様子が微笑ましくもあり、感動もしました。 兄弟同士で捕った鮭を他の子と取り合いながら食べる姿や、喧嘩する姿や、じゃれあう姿や母親に甘えたりする姿等々。可愛らしい様子を存分に私達に披露してくれました。しかも、至近距離で見ることが出来たので、鮭を食べる音まで聞こえ、本当に迫力あるシーンを見る事ができました! 約一時間程いたグリズリーベアのファミリーも、さすがにお腹一杯になったようで、森の中へと消えて行ってしまいました。。きっと、この後は、森の中でお昼寝タイムでしょう!お昼寝の姿も見たい所でしたが、ここはそっとしておきましょう!(井手)

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2017年8月 1日 (火)

建国150周年、記念すべきカナダでハイキング

カタクリ(グレイシャーリリー)

先日、「歩いて感じる大自然!カナディアンロッキーハイキング 9日間」のツアーから帰国致しました。

この時期は、初夏のベストシーズンで涼しい気候の中、さらに沢山の高山植物をご覧頂きながらハイキングをお楽しみ頂きました。

 今回のツアーで一番初めにご案内したバンフ国立公園のサンシャインメドウ。このハイキングコースは沢山雪が残っており、今シーズンハイキングコースがオープンしたのは、なんと私たちが訪れる2日前。オープンしたばかりということもあり、まだあまり人もおらず、じっくり高山植物を楽しみながらハイキングすることが出来ました。沢山の種類の高山植物が育つこの地域ですが、このサンシャインメドウで一番有名なのはカタクリ(グレイシャーリリー)の花です。私たちも、カタクリを探しながらのハイキング、なかなか見つからず今年は少し早かったかと諦めたその時、坂を上りきると綺麗なカタクリの群生が目の前に広がりました。初夏の時期しか見られない緑の濃い葉に鮮やかな黄色の花はとても綺麗で疲れも一瞬で忘れるほど。何分でもそこでぼーっとしたい気分でした。

カタクリの群生

カタクリは毎年群生している箇所が違い、ガイドさんも見つけるのは大変だそう。皆様も大満足のご様子でハイキングコースを戻っていると、目の前に小さなキツネが!こちらをじっと見て立ち止まりました。これに一番興奮していたのはガイドさんたち。グリズリーベアやビックホーンシップなど沢山の動物がいる中で、キツネはなかなか見ることが出来ず、こんなに近くで見られたのはガイドを始めてから20年間で初めてとのこと。

大満足のハイキングを終え町に戻るとその日はカナダの建国記念日、建国150周年ということもあり、街は沢山の人で大賑わい。夜には花火も上がり、思い出に残る1日になりました。(竜崎)

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2017年2月14日 (火)

運命のガラガラ抽選会でザ・ウェーブへ!(アメリカ)

緊張の抽選会
喋れば白い息。凍える寒さなのに何故か不思議と手は汗でしっとり。ドキドキと心臓の音が自分でもわかるし、そのうち口から飛び出しそう。こんなに緊張するとは。恐るべし抽選会・・・。
先日、「抽選会5回チャレンジ!絶景ザ・ウェーブとホワイトポケット 9日間」のツアーより帰国しました。場所はアリゾナ州とユタ州の境付近。グランドキャニオンやモニュメントバレーなど世界各地から沢山の人が押し寄せ、年間500万人以上は観光客が足を運ぶという超有名人な隣人に囲まれているのにもかかわらず、ザ・ウェーブが世界の人々に知られるようになったのはまだ最近の事。「アメリカ人だってここにこんな素晴らしいものがあるなんて皆、知らないよ」と現地でいわれるほど知られざる場所なのです。
ジュラ紀時代のナバホ砂岩がU字型の谷に形成されそこに降った雨は更なる流れを生みだし谷を浸食。悠久の流れと自然の力が造り上げた造形美は他のどこでも見られるものではありません。が、しかしこの絶景。アメリカに行ったからといって簡単に見られるものではないのです。波のような砂は非常にもろく、人が踏むとパリンと割れ崩れてしまうほど。そんな事から保護されるようになり、入場制限が設けられたザ・ウェーブ。なんと一日限定20名様!!オンライン抽選で10名。現地での前日抽選で10名。ピーク時には倍率100倍を超えると言われるオンラインでなく、私達は直接現地の抽選会場に足を運びました。その計り知れない緊張感が上記のとおりです・・・。
世界中を旅していればそれは色々なことが起こります。天候が悪く目的のものが見られないことや行けない事も。でもこのザ・ウェーブに関しては天候も絡みつつ、且つそれ以前に抽選に当たらないと行けないのだから心臓が飛び出るくらいの緊張感。受付時間までに会場にいる人の人数を必死で数え、商店街の福引にあるようなガラガラが始まれば固唾をのんで見守ります。読み上げられる番号とその人数に歓喜の声や漏れる溜息。あれ程興奮する抽選会もないでしょう。ツアーが終わってみればあの張りつめた緊張感も旅を盛り上げる要素であったような気がします。
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今回はラッキーなことに、抽選に敗れた日もありましたが、結果的にはザ・ウェーブに行くことが出来ました。でも抽選に当たらなくても私たちの心を鷲掴みにするような絶景がそこには沢山あります。どこに行っても今まで旅して見てきた景色に引けを取らないそんな世界をお楽しみいただけます。抽選会という、これまでのツアーではない試みは、緊張と興奮、究極の運だめしでありました。(岩間)

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2016年9月29日 (木)

ユーコンの赤い大地とオーロラ(カナダ)

次はカナダに行ってまいります。」と言うと決まって聞かれるのが「カナディアンロッキーの方?」だとか「あのメープルの紅葉のきれいな所?でも少し時期が早くない?」と言う言葉。しかし今回はちょっと違う。カナダのなかで、今はまだ日本であまり知名度は高くはないのですがこれから必ずや注目を浴びるだろうカナダの極北に位置するカナダ最後の秘境と言われるユーコンより帰国しました。
 北は北極海、お隣はアラスカに囲まれたユーコン準州は日本の1.3倍もの面積を持ちながら人口はわずか約3万5千人。人口も少なければ訪れる観光客もまた、他のカナダの観光地に比べれば格段に少ない。長い冬が終わるとあっという間の春が通り過ぎ一気に夏に突入したかと思うと瞬く間に短い秋を迎え、そして再び長い冬へと。長さ的にはちょっと不平等に感じるユーコンの季節もその時期ならでは、四季折々の見どころがあります。
その中で一番のおすすめは〝秋〟。ユーコンの秋は早く、又短い。そんな束の間の秋、ユーコンではアスペンが黄葉し、ツンドラの大地は赤く紅葉、針葉樹のトウヒの緑、と美しい色の競演。また、極寒の冬のシーズンでなくてもオーロラ鑑賞が可能な秋は昼も夜も楽しめるまさにお得な季節なのです。
 今回の旅では8日間と短い日程ながらアラスカと国境を接するクルアニ国立公園で白樺、アスペンの黄色のトンネルをハイキングしたり、かつてゴールドラッシュで栄えた極北の古都、ドーソンシティを訪れ更に北上しトゥームストーン準州立公園へ。ちょっぴり茶色がかっていましたが、どこまでも広がるツンドラの赤い絨毯に2~3日前からの新雪がうっすら覆った景色にすっかりハートを奪われました。

クルアニ国立公園からホテルまでの道中

毎晩のオーロラ鑑賞に日中のハイキングにちょっと寝不足気味ツアーではありましたが、ユーコンのキャッチコピーでもある【ユーコンは人生より大きい!】納得の言葉でした。(岩間) 

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2015年9月29日 (火)

氷河・紅葉・山・・・アラスカ鉄道は絶景の連続!(アラスカ)

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 先日、ユーラシア旅行社企画「秋のアラスカ大自然紀行とオーロラ 10日間」の添乗より帰国しました。フェアバンクスではカーテンの様にひらひらと揺れるオーロラを鑑賞、デナリ国立公園ではグリズリーベアや、ムース(ヘラジカ)、カリブー(トナカイ)を見たり、キーナイフィヨルド国立公園の氷河クルーズではシャチに遭遇したりとダイナミックな自然に圧倒されるばかりで、あっという間の10日間でした。
 今回のツアーでは、北米大陸で最北を走るアラスカ鉄道に3回乗車しました。1915年から1923年に掛けて建設された全長756kmのアラスカ鉄道。もともとは貨物物資が中心で、今もなお線路沿いで採れた石炭を終点のスワードの港まで運ぶ為に使用されていますが、それだけではなく地元の人々が交通手段として使うなどアラスカの人々の生活には欠かせません。夏から秋にかけては展望列車もあり、時速20km程でゆっくりと紅葉や氷河などが見られる観光客にも人気の鉄道です。
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 私達はフェアバンクス~デナリ国立公園間、デナリ国立公園~タルキートナ間、そしてアンカレッジ~スワードまでの区間に乗車しました。入線してきた鉄道の写真を撮り終えたら、切符を手にし、いざ列車内へ!先の2区間は展望列車で座席からアラスカならではの低い針葉樹林・ツンドラ地帯が見られます。この時期はヤナギランやブルーベリーなどが紅葉する為、まるで大地が赤く燃えている様に見えます。運が良ければ、産卵の為に川にやってきたキングサーモンや、山岳地帯に生息するドールシープ(オオツノヒツジ)に遭遇できるかもしれません。そして、アンカレッジから終着駅のスワード間は氷河・氷河・氷河の連続です。「さあ、次はトゥエンティ・マイル氷河、そしてトンネルを越えてスペンサー氷河・・・。アラスカ州内には大小合わせて10万以上もの氷河が点在していて・・・。」と車掌さんからのアナウンスが続く中、乗客全員がカメラを構えてスタンバイ。列車はゆっくりと進む上にくねくねと線路もカーブしている為、氷河とアラスカ鉄道のベストショットが撮れました。
 熱狂的な鉄道ファンではなくても、次々と変わる光景に瞬きすらもったいないほど魅了される列車の旅を大満喫出来ました。(竹本)

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2014年11月12日 (水)

旅情を誘う秋のアムトラック(ユーラシア旅行社で行くアメリカツアー)

 先日、ユーラシア旅行社の「アメリカ大陸横断鉄道 15日間」のツアーより帰国致しました。東部のワシントンから、西部のサンフランシスコまで、大陸を横断して行くアメリカの人気の鉄道「アムトラック」にて駆け抜けて行く浪漫溢れる旅です。

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アメリカは日本の25倍もの国土なのだから、航空機でひとっ飛びしてしまえば。と考える方が多いとは思いますが、時間短縮&楽ではありますが、ゆっくり景観をご覧頂くことは出来ません。やはり、アメリカの広大な国土や雄大な景観、移りゆく車窓の景色等を、思う存分楽しむことが出来る列車の旅は断然お勧めです。

ということで、今回利用した、アムトラックの旅について、少しご紹介させて頂きます。列車の仕様ですが、日中は通常の座席としてご利用頂き、就寝時には2段ベッドへと変わります。お手洗い、シャワーは各車両に付いており、コーヒーやソフトドリンクはフリードリンクですし、カフェや食堂車、展望列車も完備しているので、何不自由なく快適に過ごせるようになっています。車内でのお食事は、朝、昼、夜共に、数種類から選択が出来ます。特に、ご夕食は、ヘルシーフードメニューから、アメリカならではのジューシーなステーキまでと、バラエティーに富んでいるので飽きもこないです。移動中の車内では、思い思いに過ごして頂けます。個室で、ゆっくり過ごされるも良し、展望車で車窓からのパノラマの景色をご覧頂きながら、団らんを楽しまれるのも良し、カフェカーで、ビールやワインを傾けながら車窓を眺めるのも良し。と、過ごし方は様々です。Dscn2715

アムトラックは、ワシントンからサンフランシスコまで東から西まで横断して行くのですが、今回の旅のハイライトとも言われているのは、旅の後半のロッキー山脈越えです。デンバーを出て間もなく雪を頂いた美しいロッキー山脈が目に飛び込んで来ます。右に左に目に入って来る、雄大なロッキー山脈を追いかけるように車内では、カメラを構え、顔を紅潮させ忙しく動き回る人々が増えてきました。その後、列車の醍醐味の数々のカーブ、トンネルを抜けると、再び美しい、ロッキー山脈が姿を見せてくれ、感動の連続です。その後は、荒涼とした大地が暫く続きます。自然の浸食より形成された荒々しいコロラド渓谷沿いを走って行きます。太陽光が当たり美しい赤茶やピンク色、黄色の岩肌。渓谷の下を陽の光を浴びきらきらと輝いたコロラド川が緩やかに流れて行く景色は、まさにアメリカの自然美です! そして、アムトラックの旅の終着駅が近づくと、サンフランシスコ湾が私達を迎えてくれます。ようやく到着という思いの反面、長らくお世話になったアムトラックとの別れが寂しくもあります。

紅葉が私達を迎えてくれた為、絵のように美しいアメリカの秋景色に包まれた中で列車の旅を続けて行くことが出来ました。丁度色づいてきた、赤や黄色の葉をつけた木々が絶え間なく続き、まるで、紅葉のトンネルを走り抜けているかのようでした。時に、風に吹かれてハラハラと舞う赤や黄の葉がどこか儚げでもあり、より情緒溢れる列車の旅になりました。紅葉の美しさ、雄大な大自然、ダイナミックな荒涼な大地等、アメリカの様々な魅力を車窓から存分に見せてくれたアムトラックでは五感が堪能出来る旅が楽しめます!(井手)

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