2018年6月19日 (火)

憧れのアムトラックにてアメリカ横断5000kmの旅!

5/19発「アメリカ大陸横断鉄道の旅 9日間」の添乗に行って参りました。
日本から空路でワシントンD.C.へ入り、ワシントンD.C.発→【アムトラック】キャピトル・リミテッドで1泊2日→シカゴ着(シカゴで1泊)/シカゴ発→【アムトラック】カリフォルニア・ゼファーで2泊3日→サンフランシスコ・エミリビル着と合計3泊4日かけてアメリカを東から西への約5,000kmの鉄道旅。9日間という最小限の日程でアムトラックの旅に加え、ワシントンDC市内観光、シカゴ市内観光も含めた内容でした。

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<【アムトラック】カリフォルニア・ゼファー>

稚内から那覇までの直線距離が約2,473kmですので、日本列島を往復した距離に相当することを思うと、アメリカの広大さが感じさせられました。またシカゴからサンフランシスコ間では平坦な路線ではなく、ロッキー山脈越えという標高2,816m地点をも走ります。景色も駅からとはいえ大都市では高層ビル群、大都市から郊外へ出れば平屋建ての可愛らしいお店の建物や映画に出てくるような大きな庭付きの住宅街が見え、通過したり、停車した駅の街の規模や雰囲気をすこし垣間見た気分になりました。ロッキー山脈越えの際は、自然の変わりゆく様子に1日中、窓の外を眺めていても飽きませんでした。早朝デンバー駅を出発し、徐々に高度をあげ、デンバー郊外の平野から山へと電車が入っていることを実感できる光景、ロッキー山脈国立公園山中を走る際には木々が生い茂り、川が車窓の右左と交互に変わりながらも並走する景色、昼過ぎから山の地層の色に赤みが見えるようになった変化、生い茂っていた木々が段々と少なくなり、そして夕方には木々のない荒野が広がりました。
そのような車窓の景色を楽しむ場所は部屋からの窓だったり、ラウンジカー(展望車)からの窓からだったり、ダイニングカー(食堂車)の窓からだったり。

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<カリフォルニア・ゼファーにて荒野を走行中の景色>

寝台車でアムトラックに乗車する場合、ダイニングカー(食堂車)での食事込み。しかも朝食・昼食・夕食でメニューが異なり、いくつかある中から好きなものを選べる形式。食堂車の食事は美味しくなさそう・・・と思われがちですが、これが意外と美味しい。アンガス牛のステーキでは、ちゃんと焼き加減もオーダー時に聞いてくれました。パスタやリゾットもあり、試してみましたが茹ですぎた感じのものはでず、ちょうどよい加減で提供してくれました。寝台車両には、無料ドリンクサービスがあり、大体朝から夕方(ときに夜)までホットコーヒーやジュース(今回はオレンジジュースでした)が自由に飲めるようになっていました。コーヒーのアムトラックのロゴが印字されている紙コップは持ち運べるようプラスチックの蓋がちゃんと一緒に置かれていたので、部屋にいるとき、展望車両にいるときもコーヒー片手にほっと一息しながら過ごせたのもよかったです。また寝台車両は1両に3つはトイレがあるので、行きたいときにいつもどこかは空いていましたし、トイレットペーパー以外に手拭き用の紙タオル、ティッシュペーパー、歯磨き用の紙コップもトイレに完備。またシャワー室も寝台車両は1両に1つあり、脱衣所とシャワーブースはわかれていて、バスタオルと石鹸のアメニティあり。水圧は弱くお湯も熱々とまではいかないものの、途中で水になることも断水になることもなくちゃんと出ましたし、シャワーブースに腰掛ける場所もあるので揺れる車中心配な方も安心してシャワーが浴びられるようになっていました。

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<シカゴの高架鉄道>

ルーメットというタイプの個室寝台の部屋は少し手狭でしたが、車掌さんがベッドメイキングをしてくれるし、フレンドリーな食堂車のスタッフたちによる食事のお世話とまるでメイドさん付きの移動する家のような感じで過ごすことが出来ました。電車のなかで過ごしたら運動不足になりそう?いえいえ多少横揺れする電車内の車両から車両への移動では体幹を使い、2階建て車両であるアムトラックではホームへの降り口は1階。長い停車駅ごとに1階からでてホームでストレッチ、発車に駆け込んで、また眺めのいい2階のラウンジカーへ移動。いざなれば列車内を寝台車両からコーチ(普通座席)車両を通って後方車両へ(最後方車両の連結部分の窓から後ろに流れていく線路を見るのも楽しい♪)の往復散歩などすれば結構な運動に・・・といろいろな楽しい過ごし方があるアムトラックの旅でした。

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2018年3月16日 (金)

ベトナム南北大縦断!ハノイからホーチミンへ!

先日、「ベトナム8つの世界遺産物語15日間」の添乗より帰国しました。ベトナムは日本と同じく、南北に細長い国。そのため北部、中部、南部と気候や食文化、人々の気質も異なります。例えば、車窓の移りゆく景色。北部では田んぼに水を張り、ノンラーという傘帽子を被りながら田植を、中部では青々した苗が風にたなびき、南部では稲穂が黄金色に染まり、まもなく収穫の時期を迎えていました。食事も同様に、北部は米文化が根付いているため米粉麺のフォーの露店が並び、南部ではフランス植民地下の影響からかバインミーというベトナム風サンドウィッチを人々は頬張ります。

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<統一鉄道>

そんな南北をつなぐ交通手段に、ハノイ~ホーチミンを結ぶ全長1726kmを最速約33時間で走破する、統一鉄道南北線があります。19世紀末から1930年半ばにかけてフランスが線路を敷き、サイゴン陥落の翌年1976年12月31日に営業が再開されました。ベトナム戦争の激戦地でもあった17度線のベンハイ河もこの列車は渡るため南北統一の象徴でもあります。車窓からはのどかな農村風景。また列車の旅の醍醐味は、乗客との交流です。今回はサッカーアジアカップの決勝戦を車内で迎えました。ベトナムは東南アジアで初めて決勝に進出することができ、車内では携帯電話のTVを見ながら皆大興奮でした。応援歌は、ベトナムらしく「ベトナム~ホーチミン!」。
何より驚いたのは列車内の快適さです。昨年の11月に内装のみ一新し、日本の新幹線を上回るように綺麗な内装となりました。コンパートメントにはそれぞれ造花も飾られています。
今回は、タイホア駅~ドンホイ駅の約7時間のみ乗車。テト(旧正月)前で家族連れがちらほら。統一鉄道は、まだ新幹線が導入されていないベトナムにおいてなくてはならない交通手段です。温かい車内食も配りに来てくれるので、空腹の心配もなし!

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<列車内の様子>

ツアーでは、途中、中部に点在するチャンパ王国のヒンドゥー教の遺跡などを巡りながら、12日目にようやく南部ホーチミンへ。バスを降りて南部独特の暑い空気を全身で浴びて、ついに来たんだと喜びもひとしお。フレンチコロニカルな建物を横目に、南北走破という達成感に包まれました。(角田)

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2018年2月22日 (木)

クスコからチチカカ湖へ、アンデスを超えてゆく列車の旅(ペルー)

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<チチカカトレイン>

先日、「ペルー・ボリビア、アンデス物語 14日間」の旅から帰国しました。
内容はというと、ナスカの地上絵、マチュピチュ、チチカカ湖、そしてボリビアのウユニ塩湖へ、名だたる絶景の地を巡るオイシイところ取りの旅。ゆっくり高所順応をしながらの日程のお陰か、最後まで高山病に悩まされることなく過ごすことができました。
その高所順応のポイントの1つだったなと思ったのは、クスコからチチカカ湖への列車の旅です。よくあるバスでの旅は、約7時間ほど時間がかかります。当然ながらバスの中で身動きはほとんど取れませんし、食事も車内でお弁当ということがあります。飛行機で行くこともありますが、高所順応の為には少々辛いことがあります。そこで、第3の手段が、列車です。バスで走行するルートにほぼ併走するように列車が走行しており、そこを走るのが「チチカカ・トレイン」。今回はこのチチカカ・トレインに乗車して、チチカカ湖畔のプーノへ約10時間30分の旅を楽しみました。


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<落ち着いた雰囲気のラウンジカー>

列車を運行するペルー・レイル社は、あのオリエント急行を運行するベルモンド社とペルー資本によって共同運営されているということで、車内はとてもクラシックな雰囲気。乗車早々、テンションが上がります。

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<ゆったりした椅子が快適な客車>

列車は定刻通り7時10分にクスコを出発。時速40㎞ほどのゆっくりした速度で、汽笛を鳴らしながらクスコの市街地を走ります。
クスコを抜けたころ、ラウンジカーではフォルクローレショーが始まりました。ペルーの民族楽器を用いた演奏と、民族衣装のファッションショーで盛り上がります。ウェルカムドリンクとペルーのおつまみもごちそうに。

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<車窓に迫るアンデスの山々>

ショーを終えて一息つくと、列車は徐々に標高を上げていき、アンデスの山並みが迫ってきました。車窓はさながら、某テレビ番組のように。カメラを構えたくなる瞬間が増えていきます。
そして、昼過ぎには最高地点4,319mのラ・ラヤ峠へ。約15分ほど写真ストップがあり、外へ出ると、カラフルな民族衣装を売る店がこんなところでも商売熱心に声をかけてきました。
汽笛が鳴って車内へ戻ると、お待ちかねのランチタイム。
アンデスの食材をふんだんに使った3コースメニューをゆっくりと堪能。
ほどなくすると、フォルクローレショー第2弾が開始!そして、アフタヌーンティーサービス。到着の30分ほど前からチチカカ湖が車窓に見え、18時過ぎにプーノに到着です。

時にはおしゃべりを楽しみ、時には車窓の景色をのんびり眺め、気が向けば最後尾の展望車へ行って写真を撮る…。椅子もゆったり仕様なので、疲れた体を休めるのにも好都合!
暇を持て余すことなく、お腹も心もいっぱいになる体にやさしい列車の旅。お陰で(?)、体に負担をかけることなくチチカカ湖、その後のウユニ塩湖の滞在を楽しむことができました。(江間)

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2016年11月24日 (木)

進化を続ける南疆鉄道(新疆)

南疆鉄道車内

この度「南疆鉄道乗車と新疆シルクロード物語 15日間」より戻りました。
今回のツアーでは、ウルムチからカシュガルまでのシルクロードのオアシスを辿りました。途中乗車した南疆鉄道は新疆ウイグル自治区の主要鉄道路線で、トルファンから1971年に工事が始まり、1984年にコルラまで、1999年12月にカシュガルまで開通した路線です。比較的新しい路線ですが、その進化はまだまだ止まりません。
毎回行く度に何かが変わっている南疆線。前回訪れた際は、寝台列車で11時間ほどかけて行ったトルファンからコルラですが、その時間はどんどん短縮され今回はなんと2時間40分ほどで到着。毎月のように新しいトンネルができ、新しい線路が引かれ、新しい車両に変わっているこの鉄道を見ると、そのインフラ発展の速さにさすが中国と驚き感心するばかりでした。南疆鉄道と聞くとガタンゴトンと揺られながら砂漠をゆっくり走る電車を想像する方も少なくないかと思いますが、最高速度は今やなんと160キロ近く。そして160キロも速度が出ているのに音も無くすーっと進みます。4人1部屋で談笑しながらふっとテーブルの上のコーヒーを見て更にびっくり!コーヒーの表面が全くもって揺れていません!これにはお客様も驚かれていました。(竜崎)
 

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2014年10月22日 (水)

ウズベキスタンの高速鉄道(ユーラシア旅行社で行く中央アジアツアー)

先日、「カラカルパクスタンも訪問!ウズベキスタン大周遊 10日間」から帰国しました。穏やかな秋の気候の中、シルクロードの古都やティムール帝国の栄光が息づく都サマルカンドを連泊のあるゆとりの日程で巡って来ました。ウズベキスタンは過去の記事でも何度か紹介しているので、本日は今回乗車したウズベキスタンの高速鉄道「アフラシャブ号」についてご紹介します。

ウズベキスタンには、旧ソ連時代に張り巡らされた鉄道網の名残りで国内の地方都市や旧ソ連領の主要都市にと繋がる鉄道が敷設されています。
しかし、古いタイプの列車しかなく、ウズベキスタンが国を挙げて敷設に取り組んだのが、二大都市であるタシュケントとサマルカンド間を結ぶ高速鉄道です。3年前の2011年に完成し、運行が開始されました。

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車両はスペインの新幹線AVEも手掛けるタルゴ社が手がけ、車内はウズベキスタンを一瞬忘れてしまう程欧州風。座席間隔も広く快適で、約2時間の走行中にドリンクやスナックのサービスもあります。その他車内販売メニューも充実していて、到着後すぐの食事がなければ、色々食べてみたかったところでした・・・。難点はこれも欧州風で各車両の座席が半分ずつ向きが異なり、必ず半分が進行方向を向いていて、残り半分が進行方向と反対方向に向いているところ。全席進行方向にくるっと回る日本式に慣れているのでちょっと違和感は残りました。

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それでも2時間の列車の旅はあっという間に終わり、駅からまたバスに乗ってホテルへ。土地柄バスでの移動が長いウズベキスタンですが、列車は時間も短縮でき、現代のウズベキスタンを垣間見れる体験になるので、余裕があれば、是非お勧めです。

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2013年10月25日 (金)

秋のオーロラとVIA鉄道を楽しむ(ユーラシア旅行社のカナダツアー)

ユーラシア旅行社のカナダツアー、VIA鉄道先日、ユーラシア旅行社の「オーロラの町イエローナイフと秋のロッキーVIA鉄道乗車の旅 9日間」より帰国しました。
オーロラといえば真冬に観測するのが一般的で、秋ではあまり見えないのでは?と思われるかもしれませんが、イエローナイフではこの時期も連日見事なオーロラが出現し、今回のツアー中でも最高レベルの「レベル5」のオーロラを観測することができました。

夜10時にイエローナイフの町のホテルを出発し、オーロラを観測するヴィレッジへ向かいます。
この時期は夜中でも5℃ぐらいですから、レンタルの防寒具も必要なく、普通の冬の服装で大丈夫です。
ヴィレッジには「ティーピー」と呼ばれる先住民の住居を模したテントのような小屋があります。ティーピー内は暖炉もありますし、コーヒーや紅茶のサービスもあります。ここを拠点にして、外へ出て好きな場所で観測します。

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2013年8月 9日 (金)

グルジアからアルメニアへ、列車に揺られて夢心地 (ユーラシア旅行社のコーカサス三国ツアー)

アルメニア、エレバン駅先日、ユーラシア旅行社の「コーカサス三国夢紀行 9日間」の旅から帰国しました。
今回の旅では、コーカサス山脈の南側に位置するアゼルバイジャン、グルジア、アルメニアの3か国を巡りました。
この3か国は日本人にはあまり馴染みのない国ではないでしょうか。
一口にコーカサス三国と言っても、風土、民族、宗教、言語のすべてが異なります。それぞれが特徴を持っています。
アゼルバイジャンは「炎の国」。3000年も前から地下ガスが噴出しており、燃える山があります。
木も草もない岩山が燃えるとはなんだか不思議。

グルジアは「山の国」。コーカサス山脈の5000m級の山々に抱かれたカズベキ村を訪問しました。
今回は曇りがちな空模様だったのが残念でしたが、それでも迫りくる山々の迫力は十分。
森林限界を超えた山々はとても荒々しいのです。

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2013年6月19日 (水)

列車に乗ってアメリカ大陸を横断(アメリカ)

Dscf3568先日、ユーラシア旅行社の「アメリカ大陸鉄道横断物語 15日間」のツアーより帰国しました。今更言うまでもないのですが、改めてアメリカは広い、と感じさせられました。それもそのはず、東海岸のニューヨークから西海岸のロサンゼルスまでは約4000kmも離れています。その広さ故にアメリカでは都市間の移動だけでも、ちょっとした旅行です。現在のように飛行機が主流となったのは戦後のことです。航空網は発達し、今では人々の移動の9割は航空機によるものだそうです。ですが、アメリカは総延長3万kmの鉄路を持つ鉄道王国ということも忘れてはいけません。時間は短縮、目的地までひとっ飛びの便利な飛行機もいいですが、急がず、ゆっくりその時間を使って移りゆく景色、小さな街並みなどを車窓から見ながらアメリカの広さを感じながら楽しむ。かつて誰もが憧れたアメリカの大地、新天地を求めた開拓者達は更なる夢や希望を持って西へと向かいました。私達も開拓者と同じように、東から西へ。今回のツアーのハイライトはそう、アメリカ大陸をアムトラックで横断することでした。

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2012年10月23日 (火)

ダージリンの蒸気機関車は明治の新橋~横浜を駆け抜けた機関車と兄弟

先日、インドから帰国しました。世界遺産のダージリン・ヒマラヤ鉄道に乗ってきました。
Did9_296_2インドは鉄道王国です。アジアで初めて鉄道が開通したのはインドです。総延長62000km超で世界第5位、年間旅客輸送量は8380億人km・年間旅客輸送人数6億5200万人で世界第2位、年間貨物輸送量5510億トンkm、年間貨物輸送トン7億9400万トンで共に世界第4位、広大な国土にたくさんの人や貨物がぎっしり走っています。
紅茶で有名なダージリンへ向かうダージリン・ヒマラヤ鉄道は1999年11月にオーストリアのゼメリング鉄道についで世界で2番目の世界遺産に登録された鉄道です。山岳鉄道で且つ道路沿いを走ること考慮し、軌間(線路の幅)はとても狭く610mmでこれは日本の立山砂防工事専用軌道と同じ幅になります。ちなみに日本のJR在Dscf4136来線1067mm、 は新幹線1435mm、インドは多くの路線で1676mmですので狭さ際立ちます。(写真はダージリン・ヒマラヤ鉄道起点のシリグリ付近。他の線と併走しています。)

機関車は常にダージリン向き、即ちダージリン行きの場合はボイラーを前に、グーム行きの場合はボイラーが後ろを向きバックしているように見えます。走行は3名、機関士(ドライバDscf4125ー)、投炭士(ファイアーマン)、砂撒士(サンドマン)。ファイアーマンはキャビンではなく、ボイラー所にいます。そうです。石炭はボイラーの両サイドにあるのです。サンドマンは適宜線路に砂を撒きます。ファイアーマンは勾配を予想し、石炭を釜にくべ、ドライバーは勾配で車輪が空転しないように慎重に蒸気圧を調整し、サンドマンがカーブや勾配にあわせて砂を撒く。人類初の動力蒸気機関を絶妙なチームワークで操る。窓からは煙は勿論のこと砂やらそして火の粉まで容赦なく飛び込んでくる。それでも、とても楽しく皆、笑顔で喚声を上げっぱなし!

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2012年8月 9日 (木)

バスに乗って線路を走る!?線路にのってバスで走る?!(スイス)

Dscf2127先日、「氷河特急1等車で行く ヨーロッパ3大名峰とスイスアルDscf2144プスを楽しむ旅 10日間」より帰国しました。スイスの魅力は数々あれど、一番の魅力としては100年前まではごく一部の決死の登山隊しか決して見る事のできなかった見事な山の絶景が、今では誰でも歩かなくても気軽に見ることができるという事に限ります。そしてそこまで我々を運んでくれるのは鉄道やゴンドラ、ケーブルカーやロープウェイという様々な乗り物です。今回の旅は、アルプスの自然を楽しむ旅ですが、同時に乗り物好きにとっても乗り物三昧の旅となるのです。また今年は特に記念すべき年でユングフラウ鉄道が開通してから8月1日で100周年を迎えました。ユンググラウ鉄道とは、日本人にも人気のグリンデルワルトから登っていきアイガー、メンヒなどの山々とお花畑が美しいクライネシャイデックよりユングフラウの山頂手前の標高3454mのユングフラウヨッホ駅まで進む全長9.3キロメートルの鉄道です。

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何がすごいかというと、アイガーの山の中にトンネルを掘りその中を進んでいくのです。しかもその工事は1896年に開始されました。1896年という年は日本では明治29年。東海道線は明治22年には全通していましたが豊田佐吉が自動織機を発明した年です。そんな時に標高3500m近くまでトンネルで登山鉄道を頂上までつくろうというその発想。全くもって人間の力って凄いんだなって感心してしまいます。

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