南極クルーズ3~南極半島で一番美しい海峡へ~
私は、ルメール海峡の入り口となる二つの大きな氷山(厳密に言うと違うかもしれません)の間に入るまで差ほど時間もかからないだろうと、なぜか勝手に思い込み、甲板でデジカメを抱えて結局1時間以上も過ごしてしまいました。
何しろ雲の流れが速いし、船も速く動いているのに、いつまでたっても入り口たる二つの氷山には近づかないのです。
なんで?
という私と同じ疑問をやはり感じていた(と思われる)隣を陣取って一眼レフを覗き込んでいる異国のおじ様が、そばにいたクルー(船員)に聞いてくれました。
それによると
「大きすぎて、遠近法がおかしく見えるんだよ。だからなかなか近づかないと感じるのです」
ということでした。
なんと・・・。薄着で甲板に飛び出てきた浅はかな私。
本当は寒くってちょっとつらかったのですが、海峡の入り口が美しい雲の衣をまといながら青い空と深く濃い藍色の南極海の間で私を待っているのかと思うと(べつにそういうわけではないのですが)、この巨大な氷山を間近で見たい!と思いまして、根性で頑張っておりました。
南極の空気は、ピーンッと張り詰めていて、差すような感じがします。もちろん寒いからといわれたらそれまでですが、人が中心の世界ではないんだよ、という感じがして、私は異世界に入り込んだような感覚を覚えます。
時にはその空気と景色の色合いに、涙すら出そうになります。
もっとも…目が乾燥しているからかもしれませんが…。
南極の風に吹かれ、寒さに震え、それでもそれを肌で感じながら通過したルメール海峡の景色、目を閉じると写真以上に鮮明に思い出せます。
もちろん頑張って写真も撮りました!
大きすぎてフレームに入りきらず、しかもアングルがおかしくて、あまり上手に取れませんでしたが…。
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