北極点到達を最初に果たしたのはだれ?PART④
二日ほど空いてしまいましたが、続きです。
北極点へ到達したのは
ピアリーか?クックか?
アメリカ合衆国ではこの論争が一大センセーショナルを巻き起こしました。
最初、クックは、ピアリーの出資者でもあった「クックの到達は嘘だ」と新聞社に書き立てられても、民衆が彼の見方だったので、左程ダメージを受けませんでした。
しかしながら、ピアリーの買収工作によって、彼が過去に初登頂に成功したと伝えていたマッキンリー山が、実はクックは登頂できていなかったと、山岳ガイドから改めてもたらされ、クックに同行していたグリーンランドのイヌイット達の証言「我々は常に陸に沿って歩いていた」の二つがクックを確実に追い詰め、さらに新聞等での「クックは北極点に到達していない」報道のため、民衆からもやがてそっぽを向かれ、クックの「北極点到達」はなかったものとされてしまったのでした。
当時、探検家は未知なる場所へ赴き、戻ってきたとき「私は****へ行った」といえばそれは証明するものが何もない以上、「信じる」ことが当然のルールでした。
にもかかわらず、ピアリーはクックの「言葉」は「信じてはならない」と公然とメディアを使って宣伝したわけです。
これによってピアリーは「人類初、北極点へ到達した人物」となりました。
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