南極への船旅~終に南極上陸~
さて、南極クルーズのリポート最終回です。
いよいよ上陸の様子を語ってもらえそうですね。
「最終回の今日は、南極ツアーのハイライトである、南極大陸上陸についてご紹介しましょう。
終にやってきた南極大陸上陸前夜、南極を知り尽くした現地チームのリーダー、シェリーが突然ある提案をしました。
「明日はいよいよ南極上陸。上陸した瞬間、一番その喜びを表現できた人にプレゼントを贈呈しましょう!」
そして、その日がやってきました。お客様は、いつものように完璧なる防寒装備。全員に用意されるパルカと呼ばれる防寒着に加えて、手袋、防止、マスク…上陸などの船外活動は、全てゾディアックボートと呼ばれる、特殊なゴムボートで行れます。南極本土に到達するまでに、南極海探検や南極半島周辺の島への上陸などで、ゾディアックボートの乗り方も、すっかり上達しました。カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アルゼンチンなどから結集した極地旅行の専門家が、それぞれのボートの船頭も努めます。国境も何もない南極に相応しく、まさにボーダレスなチームなのです」
南極には人工の港は当然ありません。ゾディアックボートで沿岸に着いたら、スタッフの腕を掴んでボートを降りるのです。
一隻に10人程度ですので、操縦スタッフは時には何度か船と岸を往復しますので、顔をマフラーとゴーグルでしっかりと覆います。
「少し雲が垂れこめる天気の中、小さな波をいくつも超えて上陸地点を目指します。そして、砂利状のビーチに着岸。ゴムボートから降り、終に南極大陸の地を踏みしめました。バンザイする方、その瞬間を写真に収める方、じっくりと味わう方、シェリーにプレゼントをもらうためか大げさな表現をする方など、皆様それぞれのやり方で、南極大陸上陸を味わってらっしゃいました」
私達が行う南極クルーズは多くを南米の南にある南極半島の島々や美しい海峡を渡ります。その中で南極大陸側に上陸する機会は何回かあるのですが、氷の状態によっては上陸できないときもあります。(ここ数年あんまりないですが)
そのため、南極大陸に上陸できたときはやっぱりうれしいものです。
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