【共通テーマデー】夏の思い出~発掘現場~
西欧中世世界というのは、文献から解っていることも多くありますが、庶民どころか、貴族の暮らしでも、よくわかっていないことが多いものです。
普通の民家は、どんどん作り直されてゆくので、庶民の暮らしというのはなかなか解りにくいものです。
そこへいくと、お城は昔から残っているので、発掘をしていくと、見えてくるものや新しい発見が多々あるのだそうです。
歴史に「もしも」は存在しませんが、「実はこうだった」という「新しい事柄の発見」は常に存在します。既存の「考え方」や「習慣」をひっくり返されるときも沢山あります。
そうしたものが、自分が掘り当てた一片の矢じりや衣服の切れ端からわかったとしたらどんなに素晴らしいでしょうか。(まぁ大げさですけどね)
高校時代に発掘作業のアルバイトをしたとき、主に見つけたのは石斧や壷のかけらでした。
先生のお話では(土木作業のような環境でしたが、大学の先生はいたのです)、「弥生時代のもので、今掘っている地層はねー」と説明してくれました。
そして、作業の終わり頃に住居跡を発見したとき
「ココにある穴の址は弥生時代に穀物倉庫だったかも知れないね。もしくは新婚の若い男性が一生懸命建てた新居だったかもしれないね、それははっきりとは永遠に解らないけど、周りに見つかったいろんなものから検証していくのが楽しいんだよ」
といわれて、発掘ってすごい楽しいなって思いました。
まぁ、連日の土木作業のような体力勝負で炎天下だったので、とってもつらかったですが。
たまたま、気がついたら添乗員という職種のおかげで、世界中の遺跡を見に行くチャンスに恵まれました。
訪れるときには、その当時の気候や、歴史事項を勉強していくわけですが、大抵は目の前に荒野といわずとも瓦礫や土壁が並んでいるものです。
けれどもそこに、当時どれだけ華やかな世界があったのかと思うと、そして当時の人と同じところにいるのだと思うと、とても感動してしまうから不思議です。
というわけで、いつか長いお休みが取れたら、発掘作業をしに行ってみたいなと思います。場所は出来れば西欧のお城がいいのですが、、まぁ中近東や北アフリカでも、もちろんかまいません。
昔と違い、行くときはUVケアをしっかりしていかないといけませんが…。
ちなみに写真は、1枚目がインドのドーラービーラー遺跡 2-3枚目スロヴェニアのブレッド城 4枚目はスペインのアルハンブラ宮殿です。
【共通テーマデー「夏の思い出」】
〔添乗見聞録編〕~モルディブ~
〔倶楽部ユーラシア編〕~アマゾンの夏~
〔ぶらり秘境探検隊編〕~プリンス・エドワード島~
〔ろまねすく通信編〕~クック諸島~
〔船の旅便り編〕~発掘現場~
〔パゴタの国からミンガラバー編〕~ノルウェー~
| 固定リンク
「つれづれ」カテゴリの記事
- 【共通テーマデー】 ~一度は行ってみたい世界の絶景~(ユーラシア旅行社で行くクルーズツアー)(2014.04.01)
- 【共通テーマ】【共通テーマデー】緑が美しい季節 ~アマゾン源流リバークルーズ~(ユーラシア旅行社で行くクルーズツアー)(2014.03.04)
- ソチオリンピックと船の意外な関係(2014.02.06)
- 共通テーマ~春の訪れを感じる風景~(2014.02.04)
- 新年のご挨拶(2014.01.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント