船で読むのにおススメの本
25周年記念25万円の船の旅ツアーが大好評です。
そして、毎年好評の南極クルーズも好評です。本日も説明会が無事に終わりました。
行くまでは、どんなに写真を見ても、先人達の記録日誌を読んでも、イメージがいまいちピンッと来ないかもしれないですが、せっかくのチャンスです。
地球の「どこの国でもない」ところへ遊びに行ってみてくださいね。
さて、それはともかく。皆様は読書は好きですか?
私は割りと好きでして、ホラー小説などは真夏の夜中に一気に読んでしまうこともあります。はっきり申し上げてクーラーなぞいらないくらい。そして怖くて汗びっしょりで、いいダイエットになります。
そのため、クルーズ船は読書は控え気味です。
なぜかですって?
それはもちろん、船内イベントに顔を出すのに毎日大忙しだからです。
終日航海なんだから、せっかくだし、のんびりソファで海を見ながら本を読みつつカフェでも…と思うときもあります。
ところが、ふと、船内新聞を見ると、楽しそうなイベントが分刻み。
本に夢中になって行きそびれたらたいへんです。
結局、本を読むことはあんまりないというよりも、普段よりも読まずに終わってしまうのです。
しかーし、そんな私でも、船内で読む本があります。
『旅のラゴス』新潮文庫 筒井康隆著。
ストーリーはラゴスが旅をするというもの。彼の旅の目的は後半に明らかになりますが、彼が出会う人々は、いまの我々と少し異なる「人間」です。
その人たちの日常に「旅」人の「ラゴス」が出会いと別れといろんなことを繰り返すのです。
船は、いろんな国や街へ行きます。一緒にいる船内の人たちは、言わば「運命共同体」といえます。
別に仲良くなるわけでなくとも、なんとなく顔を覚えて、挨拶をしたりします。
仲良くなったりもします。
これはクルー達との関係でもいえます。
こういう不思議な距離感は、実は通常の陸上ツアーではあんまり起こりえません。
なぜなら、ホテルを移動するからです。
ラゴスが旅の途中で出会う人々も一時的なラゴスの「運命共同体」になります。
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