船内生活の素朴な質問～朝食～

1月上旬にMSCファンタジア号にて大西洋に浮かぶカナリア諸島やマデイラ島のクルーズをご案内いたしました。

今回は、船内の以外に知られていない？お食事事情をレポートしてもらいます。

以外にも知られていないというよりも、ついつい忘れがちになる朝食。
MSCクルーズの朝食模様を話してもらいました。

「朝食のチョイスは3種類有り、その時の気分によっても選ぶ事が出来ます。」

船は朝から寄港地観光へ出かけるためにあわただしい日もあれば、終日航海日でゆったりできる日など、色々ありますので選べるというのは気分転換にもなっていいのではないかと思います。

ではどんな朝食があるか、さらに突っ込んで聞いて見ました。



「ゆっくり食事をしたい方にお勧めなのは、レストランで取るコンチネンタルの朝食。パンや飲み物、卵料理を選びゆったりとお食事をお楽しみ頂けます。」

これは席に着くと、メニューが出てきて、ミルクかオレンジジュースかという風な感じでしょうか。座っていればどんどん？朝食が運ばれてきますので、ビュッフェはあわただしくてお好きじゃない方にはお勧めですよね。

かく言う私も、このタイプの朝食にいったことがあります。込み具合にもよりますが、５０分くらいかけてゆっくり食べたので、お腹はパンパンになりました。
普段の朝食に１０分くらいしかかけないような私にとって、これはかなりの贅沢な時間でした。

では続きを聞いてみましょう。

「朝食は、時間を掛けずにという方には、ビュッフェの朝食がいいでしょう。
種類は豊富で、果物やヨーグルト、パンに卵料理と毎日食べても飽きません。そして何よりも上階にあるレストランからの景色は最高です。」

確かに、料理は舌で味わうだけでなく景色や雰囲気も大事ですよね。眺めが最高のレストランで毎朝、種類豊富なビュッフェだなんて、かなり贅沢ですよね。

「滞在中、一番多く朝食を取った場所がビュッフェレストランでした。毎朝沢山の人が食事をしていて、席を探すのが大変ですが、こんな時はチャンス！色んな国の人達との交流ができます。「ここいいですか」と聞けば、ほとんどはどうぞと言ってくれますので、そこから国際交流朝食の始まりです。
どこから来ましたかの質問から始まり、その国のこと、日本の事について話をします。カタコトの英語を使い、身振り手振りを使った会話。言葉は通じなくても、楽しい時間を過ごせます。そうやって船の中にも少しずつ顔見知りが増えてきます。船ならではの色んな国の人々との交流です。」

なるほど、混み合っていても、割と自然と相席が出来ちゃうのですね。
でも確かに外国の人は、相席をさほど嫌がらないものです。
"May　I　sit　down？"
というと気軽に声をかけてみてもいいかもしれません。そこで無理に話さなくても大丈夫です。ヨーロッパクルーズは相手も英語が母語ではない方が殆んどですから、実は英語が話せないなんてこともよくあります。

でも、同じ景色を一緒に見ていれば、それこそ、ボディランゲージで相手の言いたいことが理解できるものです。そのような経験は私も何度かありました。


「そして朝食最後のチョイスは、ルームサービスです。ホテルでルームサービスを頼むと有料ですが、船の旅の場合、決められた時間までにお部屋の外に注文表を出しておけば、無料で指定の時間に朝食を届けてくれます。私も一度、ルームサービスの朝食を取ってみる事にしました。
注文したのは、ホットミルクとココア、クロワッサンとヨーグルトです。
指定した時間にドアをノックする音。温かいミルクに温かいクロワッサン、ゆっくりと温かいココアを飲み、くつろぎながらパジャマのまま過ごす贅沢な朝食時間。自分の部屋ですので、髪の毛や洋服を気にする必要がなく楽ちんです。たまにはこんな船ならではの朝もいいですね。 」

おぉ。ルームサービス…。これはなんと便利なシステムでしょう。写真はスイートルームのお部屋での朝食風景ですが、ここまでとは行かなくても、簡単な朝食でよい場合は部屋でのんびり朝食、というのもお勧めですね。

ホテルならば有料になることが多いようですが、ここは無料だそう。
全ての船が当てはまるとは限りませんが、無料だったら一回はお試しになってはいかがでしょうか。

海側のお部屋なら窓辺で、バルコニー付ならバルコニーで、内側のお部屋でも、テレビで外の景色が見えるというサービスもありますので、テレビをつけながら・・・軽い朝食でその後ゆったり過ごして、もしくは船内で運動をして、昼食をしっかり頂く、というのも食の幅が広がって楽しいかもしれません。