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2012年4月25日 (水)

フォーマルナイトは堅苦しい?

船旅を敬遠しがちの理由の一つとして「堅苦しい」、ということを聞きます。

夜のパーティーや服装の規定(カジュアル・フォーマルといったようなもの)がどうも苦手、という事のようです。

確かに、観光から戻って一旦服を着替えて夕食へ、というのはなんだかちょっと手間がかかるかもしれません。
さて、そんなことを考えていた折にに、ふと目に留まったのがこの本です。

ばばーん。



その名も『お姫様養成講座』

一見びっくりな題名ですが、読んでみると「マナー」についての解説を漫画でエッセイ風に行っています。

皆様は「マナー」にどういったイメージをお持ちでしょうか?

マナーとは、一般的には、その場その場においての作法であったり、その文化で生きるときの行儀のことだそうです。その語源はラテン語の「手」マヌスから来ているといわれています。
マナーと聞くとなんだか堅苦しい感じに思われますが、その場の雰囲気にあわせた行儀作法、といわれればちょっと知っておいたほうがいいかなと、思い、手にとってしまったのです。

私も添乗員としてヨーロッパへ行くことも多いですが、国によって、レストランの格によって行儀作法は少しづつ異なります。『お姫様養成講座』は、そんなヨーロッパの行儀作法を通して日本でも日常で使えるマナーを判りやすく解説しています。

Qm23 ヨーロッパでは社交界があります。クルーズツアーでは、そうしたヨーロッパの社交界の一部に触れることが出来ます。夜になると規定の服装を着ること。レディーファースト、食後のあまーいデザート、午後のお茶。シガールーム。

ヨーロッパの宮廷やサロンの文化から来ているといって過言ではないでしょう。

さすがに本格的な手袋を付けた正装というのは殆んどありませんが、服装をある程度規定するというのは、同じ場にいる人々に、その場の雰囲気に溶け込みながら楽しんでいただくというためです。

日中の観光や過ごし方は個々人によって違いますので、服装は各人の自由で問題ないのですが(各自で自分の行動にあった服装をしていればよいため)夜の船内レストランや船長主催のパーティーは船内のお客様がほぼ全員参加することもあって、ある程度の共通性とでも言いますか、場の雰囲気つくりというのは重要になってくるようです。

もし服装の規定などがなかった場合、どこまでカジュアルにしてもいいか?とか、フォーマルにしたい日とカジュアルにしたい日とがお客様によってばらばらになってしまう、など、船の雰囲気がちぐはぐになってしまうのかもしれません。

こういう場ではこういう風な所作を、と定めている「マナー」は、知らない人同士が知り合ったり、初めて言葉を交わすきっかけや雰囲気を作ってくれるのです。

ヨーロッパの社交界は「マナー」という枠組みの中で個人を尊重しつつ交流を持つ社会なのだと思います。クルーズ船はそこまで堅苦しくはありません。
ただ、最初に「フォーマルナイト」で船長主催のパーティーを開くのは、知らぬもの同士が何日も同じ洋上で過ごす際の、マナーなのかもしれません。

通常、ホテルに宿泊しても、ウェルカムパーティーはありません。
毎日人が出入りするところだからです。
でも、クルーズ船は乗船から下船まで顔ぶれが殆んど変わりません。
小さなクルーズ船の社交界の一員として、フォーマルナイトを楽しんでみてはいかがでしょうか?

欧米文化を体感できる、最初の入り口となるかも知れません。

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