皇妃エリザベートの旅への想い
中欧のツアーでウィーンを訪れたとき、昼食の後は自由時間でした。折角ですので美術史美術館へ御案内しようと思いましたが、月曜日で休館でしたので、ホーフブルク(王宮)のシシィミュージアムへご案内することにしました。
日本では大変人気のあるハプスブルク家の「皇妃エリザベート」ですが、実は存命中はさほど重要な人物でもありませんでした。
もともと、血筋は良いけれども、さほどお金持ちではなかったこと、自由奔放な性格であったことが、彼女の最大の魅力だったのですが、規則と伝統にがんじがらめの環境であった帝室の皇妃という立場は、彼女にとってとてもつらいものになったといわれています。
叔母にあたる皇帝の母ゾフィー妃との確執で体調を崩したとき、大西洋に浮かぶマデイラ島へ療養へ行きます。
すっかり元気になってウィーンへ戻るわけですが、ウィーンへ戻ると再び体調不良。。。
療養に出れば元気になる…。
やがて彼女はウィーンから離れるようになります。
さすらいの旅の始まりでした。
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