2007年10月22日 (月)

水の都

Venezia_program 今日は松涛公園の亀に会いに渋谷に出かけた。騒々しいハチ公あたりからすれば、想像し辛いと思うが、東急百貨店本店の奥の松涛地区は至って閑静な場所だ。公園から戻る途中、例の事故があった温泉の前を通る時はやや身震いしたが、どうやら営業再開を目指しているのか、工事中のようであった。

さて、松涛の帰りに文化村に立ち寄った。目的は、ヴェネツィア派の絵画展だ。

フィレンツェで興り、ローマで熟したルネサンスは、ヴェネツィアで大成したとも言えるぐらい、ルネサンスの後期に入ると、ティツィアーノ、ティントレットやパオロ・ヴェロネーゼなど、数多くの巨匠がこの町で名を成した。比較的寡作であったフィレンツェやローマの芸術家達と違って、ヴェネツィア派の巨匠たちは多作でもあったので、今日でもヨーロッパにある多くの美術館で彼らの作品に触れることができる。

ティツィアーノ/洗礼者ヨハネの首を持つサロメ そんなヴェネツィア派の作品が大挙来日したのだ。今回の目玉と言える作品がティツィアーノの「ヨハネの首を持つサロメ」。実は以前ローマで見て、記事にもしたお気に入りの作品の一つだ。他にもティントレット、ティエポロやパオロ・ヴェロネーゼの作品も来ていた。ヴェネツィア派の画家達、自分の町をよく題材にした事でも知られる。今回の展覧会でも町の風景が描かれた作品が複数見られた。ヴェネツィアの凄いところは、数百年前に作品に描かれた町並みが今もほとんど変わらぬ姿で残る事だ。ラグーンに浮かぶ島である地理的特性が近代化を阻む防御壁となっている事が大きいが、市民の努力の賜物でもあろう。何度訪れても胸がときめく町だ。

町の沈没問題が叫ばれて久しいが、なかなか良い解決策が見つからない現状があるヴェネツィアだが、いつまでもこの姿を維持して欲しい。自分達の町をキャンバスに描いたヴェネツィア派の巨匠達も天からそう願っているであろう・・・。

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