2007年10月30日 (火)

ほろ苦いウィーン

Vienna 近年、世界のどこかで毎日大規模な見本市や展示会が催されている。先日私が行ってきた東京ビックサイトの催しや旅行博もその一つだが、旅行を企画する際には、これらの催しが非常に大きな懸念事項になるのである。特にホテルが限られるヨーロッパでは、ホテルの確保も難航するのだが、一番痛いところはホテルの料金が暴騰することだ。普段の二倍、場合によっては三倍近くになる事もあり、企画や出発日設定の際に苦慮させられる。

さて、そんなヨーロッパで大規模ではないものの、一風変わった見本市が開かれた。その名も「離婚フェアー」だ。

この見本市が開かれたのは、ヨーロッパでも指折りの離婚率を誇るオーストリアのウィーン。オーストリアは国全体でも離婚率が5割を超えるそうだが、ウィーンに話を限るとその数は66%に及ぶそうだ。実に3分の2の夫婦が離婚するという数字でにわかには信じがたいが、事実のようだ。実際のところ、この離婚フェアーを訪れた一般客は、殺到したマスコミの数よりだいぶ少なかったそうだ。さもあろう。興味深い出展者の顔ぶれは、私立探偵、弁護士、DNA鑑定士が多数を占めたが、中にはなんとヴァチカンから派遣されたカトリック教会の神父やウィーン市役所の人間も混じっていたそうだ。前者は主に離婚後の子供の養育を、後者は生活保障の相談に乗るために派遣されたらしい。

Bruegel_babel ウィーンは、旅行先としても人気の観光地で私も好きな都市のひとつだ。特に美術史美術館のブリューゲルが描いた「バベルの塔」は、何度見てもぞくぞくする気分になる。ハプスブルクの栄華が詰まったオーストリアの古都でもあるので、シェーンブルン宮殿も良いが、目的もなく町をぶらぶら歩くのも気持ちよい。好物のウィンナー・シュニッツェルもどこでも気軽に買える。音楽やオペラ鑑賞も面白い。

Einspanner しかし、こんな話を聞くと、今後は町ですれ違う夫婦にも思わず一度注視してしまいそうだ。私のヨーロッパは広場のカフェでお茶を飲むのが慣例だが、ウィーン再訪できた時ばかりは、泡が立ったウィンナー・コーヒーに砂糖を入れても少しばかりほろ苦いだろう・・・。

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