2007年10月 1日 (月)

チェス

モヘンジョダロで発見されたチェス駒 昨今将棋、碁、チェスをオンラインで結んでインターネット上で対決するというゲームが流行しているそうだ。人と人の対戦だけでなく、コンピューターとの対戦も楽しめるようになっている。最近のコンピューターは腕も結構なもので、将棋はまだまだ発展途上のようですが、チェスでは昨年末、世界チャンピオンのクラムニク氏がコンピューターに完敗したという記事を見かけた。ここ数年人間を超越したコンピューターが人間を支配するというフィクションが色々出るようにもなってきたが、こうした結果にはある種の暗い暗示も感じてしまう。ま、それはともかく、今日はチェスについて触れたい。

チェスは、主に西洋世界で親しまれた競技ですが、そのルーツを辿ると日本の将棋の祖先でもあると言われるインドのチャトランガという競技に辿りつく。前4世紀、アレキサンドロスの東方遠征の頃に既に存在していたというから、かなりの歴史がある。しかし、前4世紀どころか、それからさらに二千年遡ったインダス文明の時代にも既に存在していた事が有力だ。と言うのも、インダス文明を代表するモヘンジョ・ダロ遺跡からこのチャトランガの駒と思われる物が見つかっているからだ。モヘンジョ・ダロは、都市計画も碁盤の目のように建設されており、その辺りもチャトランガ、チェスや将棋に通じるものがある。

モヘンジョダロ パキスタンの中でもかなり行き辛い位置にあるため、ツアーの設定も限定的ですが、四大文明の一つだけあって、その遺構に足を踏み入れると、その高度な文明を肌で感じる事ができる。特にすばらしいのが建築技術だ。同時期に建てられたエジプトのギザの三大ピラミッドに規模は及ばないが、都市計画や巧みな下水システム、家屋の建築はエジプトのそれを大きく上回る。モヘンジョ・ダロと並ぶインダスの遺跡ハラッパーも訪れると、より深くインダスの栄華に触れることができるでしょう。

インダスに見られるように、人類は何千年もの間に叡智を結集して文明を育んできた。生まれて100年足らずのコンピューターに「チェックメイト」を付けられるにはまだ早い・・・。

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