2007年12月29日 (土)

イタリア視察~その3~

Narni さて、本日からまた視察記を再開。その前に旅行会社社員の視察とは
どのような物か。あまり知られていないので、少し紹介したい。

まず、大別すると二通りあるが、一般の旅行と変わりはなく、個人旅行か団体旅行かの違いだ。多少現地の手配スタッフ、観光局、ホテルやレストランと事前に打ち合わせたりするが、基本は自分の足である。一方、団体旅行は、現地の観光局や航空会社が主催する視察ツアー。どちらが良いかは、好みの問題もあるのでどちらとも言えないが、私は基本的に後者である。何故なら楽だから・・・。

さて、そんな楽なツアーで第3日は、ナルニとテルニを回った。

ナルニという町は、古代ローマ時代以来の歴史を誇り、五賢帝の最初の一人ネルヴァ帝の故郷でもある。ちなみにネルヴァ帝という人はもちろん善政を布いたが、賢帝に選ばれた理由は専ら後継人事の妙にあるというのが多くの歴史学者の意見だ。彼の選んだ跡継ぎは、古代ローマの最大版図を築く事になるトラヤヌスであった。後の属州出身の皇帝達と違って、大規模な公共建築物で故郷に錦を飾るような事はしなかったので、当時の模様は、考古学博物館の展示品が静かに物語るのみだ。町を歩きながら、当時の世界へ思いを馳せてみた。

Narnia_lion ナルニと言えば、もう一つの話題が来年公開予定のナルニア物語だ。この物語の語源となったとも言われている。ナルニの古代名は「ナルニア」だからだ。原作者C.S.ルイスが古代ローマ時代のイタリア半島の地図を開いて、語感の良いこの町の名前をタイトルに選んだのが真相らしい。特に物語の舞台となっている訳ではないが、偶然にも古代ローマ時代のライオン像が発掘されて博物館に飾ってある。ライオンは、ナルニア国物語の重要なキャラクターだ。

Pampepato 町はひっそりとしていて、中世の面影を今日に伝えている。かつて古代ローマ時代のフォロがあった町の中心広場では、この地方固有のクリスマスのお菓子であるパンペパートの試食をした。この後も各地でこのクリスマス菓子を食べる事になったのでしばらくは思い出したくないぐらいだが、初めて口にしたナルニの物は味もなかなか良かった。中世以来のクリスマスの時期限定の伝統的なお菓子で、レシピも各家庭によってかなり異なったりするそうだが、基本的にはチョコレートの中にウンブリア特産の松の実やナッツと蜂蜜を和えたもの。例えが難しいが、駅のキオスクでもよく売っているスニッカーズというバー菓子のより上品な味にした物というのが、個人的な感想だ。もし機会あれば、是非試して見て下さい。ウンブリア以外に出回っている物もあるそう。

ナルニアは、ローマから列車でも直行で1時間ほどで到着するので、個人でも行きやすい場所。でも、楽な旅を選びたい方は、来年の夏頃にでもユーラシアのイタリアのツアー目次を覗いてみて下さい・・・。

|

ヨーロッパツアー」カテゴリの記事

ユーラシア旅行社が世界の歴史を語る」カテゴリの記事

ユーラシア旅行社社員のつぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。