2008年4月 4日 (金)

世界の湯から~バース(イギリス)~

Bath1 各方面で大きな反響を呼ぶ事もなく、じわじわ展開してきた「世界の湯から」シリーズも本日で最終回を迎える。映えある最終回は、英語のお風呂と同名の町バースを取り上げる。

バースはこれまで紹介してきた秘湯と違ってロンドンから簡単に列車でも行く事ができる。そして、今回のシリーズの中で最も歴史のある温泉でもあると思われる。発見者は定かではないが、どうやら紀元前にケルト人達が見つけたようだ。その後お風呂好きのローマ人達がやってくると、温泉街として大きく発展する。

Bath2 主にイタリア半島を始めとする太陽に恵まれた地中海圏からやってきた古代ローマ人達にとって、曇りや雨も多く、冬の寒さが厳しいブリタニア(現在グレートブリテン島)やゲルマニア(現在のドイツ)での任務は非常に厳しいものであった。そうした状況の中で故郷でも慣れ親しんだ温泉を発見したローマ人達は狂喜したと言われている。温泉を守るため?にいつの間にかバースには町を囲む堅固な城壁が作られた程だ。ローマ帝国崩壊後は廃れていたようだが、近代に入って復活した。古代ローマ時代の姿を模した立派な建物も復元されている。実際に湯が引かれている古代ローマの浴場は恐らく今日ではここだけではないかと思われるので、歴史好きにも温泉好きにもここの観光は感慨深い物になるはずだ。あまりブリテンには興味を示さなかったカエサルはバースまで来る事はなかったが、五賢帝の一人であり、大旅行者として旅行社にも縁が深いハドリアヌス帝は何度かここで入浴したようである。

とここまで書いたのだが、この温泉には一つだけ難点が・・・。それは、なんとこの温泉は入れないのである。現在でも源泉から湯が沸き続けているのだが、悲しいことに観光用にしか公開されていない。数年前に町の別の場所にこの温泉を引いたスパセンターがオープンしたが、いつか公開して欲しい物だ。

温泉シリーズはいかがでしたか。世界には、ここでは紹介しきれない名物温泉が他にも数多くあるでしょう。それぞれの温泉の効能はともかく、体験としては面白い物が多い。しかし、冒頭の記事で触れたように、世界の温泉を巡って気付いた事は、日本の温泉が一番であるという事だった。来週はまた箱根にでも行こうかな・・・。

|

ヨーロッパツアー」カテゴリの記事

ユーラシア旅行社社員お勧め温泉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。