2008年6月 5日 (木)

呉越同舟

Bizzirri 一昨日アリタリア航空の営業の方から突然携帯に電話をもらった。昨年12月に研修で行ったウンブリア州(イタリア)の現地の方が来日すると言うので、今日夕方に九段下のイタリア文化会館に向かった。内容をよく把握せずに来たのだが、今日はどうやらウンブリアの陶器メーカーの主催らしく、会場は煌びやかな食器類と婚礼のような飾られたテーブルが並んでいた。一部のハンガリーのツアーにおいて、名物のヘレンド磁器でティータイムや今度発表するドイツのツアーではマイセン磁器による食事もあるが、今宵の会食もウンブリアの名器で食事をという趣旨らしい。

関係者の方としばらく談笑した後、間もなく会食が始まるというので、テーブルに着いたところ、愕然とした。

お向かいに座っている紳士がにこやかに差し出して来た名詞には、ライバルのW社の名前が印字されているではないか。しかもパンフレットやホームページで何度も見掛けているNさんであった。食事どころではないじゃないか。じんわり滲み出る汗をさりげなく拭いながら、こちらもにこやかに名刺を差し出した。ピリリと走る緊張感。しかし、お互い大人である。当たり障りのない会話で食事を進めていく。外から見たら、至って普通の和やかな食事に見えた事であろう。

食事も半ばを過ぎた頃、お向かいの紳士が何かの話のついでという呈を装って質問してきた。

Nさん「最近のユーラシアさんのツアーはどうですか?」

来た・・・と思った。食事を始めてから約50分、この機会をずっと狙っていたのだろう。その手には乗るまいと私はすかさず切り返した。

私「そちらこそ、商売繁盛って聞いてますよ。」
Nさん「いやぁ、全然ダメですよ。」

敵もさるものである、簡単には尻尾を出さない。しかし、このような競合他社の方から「全然ダメ」という泣きが入る時は、十中八九調子がいい時だという事を私は知っている。その手は食うまい。その時デザートが出てきて、ジャブの応酬は中断された。ずっと緊張していたので料理の味にもほとんど気が回らなかったが、多分おいしかったのだろう。デザートぐらいは味わおうと気を取り直したところで、その時、Nさんがアイスクリームをほおばりながら何食わぬ顔で再度仕掛けてきた。

「ユーラシアさん調子いいんでしょう?」

もちろん私の答えは、

「全然ダメ」である・・・。

                   

                   

※本日の記事は一部筆者の妄想です。

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