2008年6月26日 (木)

カシスとキール、時々ディジョン

Cassis 今日は、いつもより少し早く帰途に着いたので、久しぶりにお店が空いている明るい街中を歩いた。普段は帰途に寄る場所と言えば、夜食の定食屋、ラーメン屋、カレー屋程度であるが、不思議と新鮮な風景の中を歩いていると、普段とは異なる行動を取りたくなるのである。そこで酒屋に寄った。買いもしない高いワインを眺めた後に手にしたのは、ル・ジェイ社のクレーム・ド・カシスだ。一緒にラックで特売されていた安いスパークリングワインも仕入れ、久しぶりに料理をし、リゾット(撮る前に食べてしまった・・・)と共にキール・ロワイヤル(カシスリキュールとシャンパン又はスパークリングワインのカクテル)と洒落込んでみた。

さて、このカシス・リキュールだが、様々な種類があるリキュール類の中でも大物中の大物で、世界規模でもかなりの消費量を誇る。

Dijon 原料となるのは、一般的にクロスグリと呼ばれる果実。日本カシス協会によると、日本では青森県産が最も多いようであるが、フランスではなんと言っても中部ブルゴーニュ地方の古都ディジョンのそれが有名だ。ル・ジェイ社のカシス・リキュールは、特に産地偽装などの行為がなければ(失礼)、ディジョン近郊のコート・ドールの畑で採集されたクロスグリのみを利用して作られる最高級のカシス・リキュールだ。シャンパンやコニャックが産地の呼称で安易に名前を流用できないのと似ていて、カシス・リキュールの中でも特別な「クレーム・ド・カシス」を名乗るには製法に関する厳しい基準が設定されている。

ちなみにキール・ロワイヤルは、カシスとスパークリンワインの組合せだが、単なるキールはカシスと白ワインの組合せで、共に食前酒として楽しまれる。このキールという名前は、かつてディジョンの市長であったフェリックス・キールという人物の名に由来していると言う。市長になった際に、地元産業を振興する為、地元のリキュールと地元のワインを混ぜたこのようなカクテルを考案し、実際に味が良かったために、世界的に知られるカクテルとなった。キール氏も恐らく満足しているだろう。日本のしがない旅行会社社員の淋しい食卓に小さな幸せを運んでいるのだから・・・。

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