2008年7月 7日 (月)

オルチャ渓谷(イタリア)

Newsad080707 本日朝日新聞の夕刊に、アリタリア航空との共同広告を掲載した(記事は右の画像、掲載コースはこちらをご覧下さい)。各種媒体のニュースで既にご存知の方も多いと思うが、アリタリアはハブ(航空会社の本拠地となる空港)をミラノからローマへ移行させた。実際ローマのフュミッチーノ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)空港の規模はミラノマルペンサ空港よりかなり大きく、かつ世界的な大観光地であるにも関わらず、今まで何故ミラノがハブになっているのか考えた事もあったが、結局はローマへ引越しとなった。日本線もこの4月より、ミラノ行きが減り、ローマ行きの便が中心となった。その利便性向上のプロモーションも兼ねて、今露出を強くしている。直行便の飛ばないクロアチアやチュニジアに行くには、実際アリタリアが比較的便利なので、是非この機会に振るってご参加下さい!

ところで、この記事の右上の画像で目立っている右側の人物の事が気になった方も多い事だろう。

この右にいる方は、アリタリア航空の職員で、ローマへのハブ移動をアピールしているのだが、どこか「ゴッド・ファーザー」のソニー役(暗殺されたヴィトーの長男)で登場する昔のジェームズ・カーンを思い起こさせる風貌だ。これまでの手法であれば、通常背景には、スペイン階段やトレビの泉、或いはフィレンツェの遠望やヴェネツィアを運河風景を配していただろう。しかし、今回背景にあるのは、白黒では分かりづらいが、緑麗しい世界遺産のオルチャ渓谷である。

Orcia2 このオルチャ渓谷は、フィレンツェの南に位置するシエナから南側一帯に広がる丘陵地帯を指している。トスカーナ地方の牧歌的な風景が広がる地であり、2004年にユネスコの世界遺産に登録された。昔ながらの古き良き風景と言いたいところだが、この地はちょっと事情が違う。実はこのオルチャ渓谷の美しい自然風景は、文字通りの自然の物ではなく、人々の努力によって形成された奇跡の風景なのだ。かつての緑多き風景が荒地に変わり果てた場所も多いこの21世紀を生きる私達だからこそ、この風景が持つ意味を考えなければならないのかもしれない。

Orcia1 オルチャ渓谷一帯は、中世まで作物の育たぬ人々荒地であった。人も住まず、打ち捨てられたような場所であった。しかし、中世に入って特にシエナが中部イタリアで勢力を伸ばし始めると、徐々に人口も増え、不毛の大地であったオルチャ渓谷の開拓が始まった。特に初期の開拓者にとっても困難を伴う作業であった事が想像されるが、それから数百年もの間、地元の人々の弛まぬ努力によって、オルチャ渓谷は今日の美しい風景に生まれ変わった。

ルネサンスは何も絵画や建築に限った事ではない。地球という大きなキャンバスに描かれた「オルチャ渓谷」という名画は、巨匠達の作品に何ら見劣りしない・・・。

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