2008年7月21日 (月)

ブルートレイン(南アフリカ)

Bt_train 先日、札幌から釧路を走る寝台特急「まりも」が来月一杯で廃止になるというニュースを見かけた。かつては国内移動の花形であった夜行列車も今は道路網の整備と飛行機の伸長で勢いを失い、淘汰の波が止まらずにさびしい限りである。世界に目を転じても、夜行列車の没落が始まって久しいが、オリエント急行も復活し、青海チベット鉄道のような新たな星も登場して、なんとか飛行機や車に負けまいと頑張っている。

そこで本日は、頑張っている世界の夜行列車の中から、豪華列車の代表格とも言える南アフリカのブルートレインを紹介したい。

Bt_lounge 20世紀の前半、欧米からの観光客を迎える為に開通したのが南アフリカのブルートレインだ。行政の首都であるプレトリアと南のケープタウンを結ぶ約1,600kmの距離を約26時間、1泊2日の旅で結んでいる。オリエント急行を始め、かつての豪華列車の多くは飛行機に押されて一時的に運休に追い込まれたりしたが、南アフリカのブルートレインは、戦時中を除いて、今日までずっとその元気な姿を見せている。

Bt_dining 世界一の豪華列車と認定されるだけあって、車内の設備や内装は秀逸だ。車内の飲み物やスナックは基本的に全て無料なので、ルームサービスで頼んで部屋で楽しむなり、ラウンジカーへ出かけて、ゆっくりと楽しむなり簡単にできる。また、食堂車も健在だ。昼食は比較的軽めだが、正装が必要な夕食は地元の新鮮な食材を利用したフルコースで、オーストラリアやチリと並んで最近評判が高まっている南アフリカのワインが食事を引き立ててくれるだろう。もちろんお皿や銀器も一流品で揃えられている。アールデコ調?の内装もすばらしいの一言。

Bt_cabin ツアーで行く場合、部屋は基本的にデラックス・スイートを利用する。(間取りの一例
ベッドは日中はソファになり、部屋の中で深々と座りながら、車窓を流れ行くアフリカの風景を楽しむ事が出来る。部屋の内装も上品にまとまっているので、バトラー(各車両に一人常駐)が運んできた紅茶でもたしなみながら、午後はゆっくり部屋で過ごすのがお勧めだ。ちなみに全室にシャワーもついている。

Bt_flamingo 車窓を流れ行く風景は多様だが、もちろん日本では味わえない非日常的な風景に富んでいる。右の写真は車窓から撮影した一コマ、湖に群れるフラミンゴ達だ(光線の具合が悪く見辛いですが、中心よりやや左寄り)。ケープタウンからプレトリアに至るルートでは、途中アキラ市営保護区という場所で停車し、チーターを見物する事が出来る。

ブルートレインとは別に、南部アフリカにはビクトリアの滝や世界有数の象の生息地として知られるチョベ国立公園などもあり、昨日紹介したジャカランダの季節に行けば、みどころが尽きない旅となるだろう。

以上、簡単に南アフリカのブルートレインを紹介して来たが、百聞は一見に如かず、是非本物に乗車して生でその魅力を味わってみて下さい。かつて日本列島を賑わせた日本のブルートレインは、今危機に晒されているが、南アフリカの元祖ブルートレインは、あの頃のままの姿で元気に走っている・・・。

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