ウクライナのつばめの巣(ヤルタ)
連日世間を賑わせている北京五輪。そのメイン会場である「鳥の巣」の姿も我々の目にお馴染みの物になりつつある。そこで例によってあまり脈絡もないが、我々の目にお馴染みではないウクライナの鳥の巣を紹介したい。
そのウクライナの鳥の巣が位置するのが、黒海に向かって伸びる同国のクリミヤ半島の南部、ヤルタから程近い海岸沿いだ。通称は「ツバメの巣」だ。北京の鳥の巣とは比較すべくもない小さなお城ではあるが、黒海を見渡す断崖の上のロケーションは素晴らしい。内部は現在レストラン(なんとイタリアン)になっており、ユーラシアのツアーでは、ここで昼食を取っている。(2008年現在)
地元の名士達が姿を見せるだけあって、味も結構しっかりしているが、とにかく外の風景が素晴らしい。一歩外に出れば黒海の心地良い風が頬をなで、眼下のパノラマは筆舌に尽くしがたい絶景だ。
ツバメの巣の近くには、ヤルタ会談が開かれたリバディア宮殿もある。ルーズベルト、チャーチルとスターリンが集まって第二次世界大戦末期及びに戦後について協定を結んだヤルタ会談だ。日本人にとっては少々複雑な場所ではあるが、実際に歴史が動かされた場所。リバディア宮殿は現在は一般に開放されていて、調印式が行われた部屋やルーズベルトが滞在した部屋、当時の模様を伝える写真を見る事ができる。
ウクライナと言うと旧ソ連の一国で寒いイメージがあるが、黒海に面した地域は比較的温暖。ヤルタも近代に入ってからはリゾートとして栄え、ヨットが並ぶ港の風景は地中海沿岸の町を思わせるぐらい。ウクライナの首都キエフからヤルタに降りてくる感覚は、フランスのパリからニースに降りてくる感覚に似ている。ゴッホが南仏で療養した事は有名だが、ロシアの文豪チェーホフはヤルタで療養していた。当時の家が記念館として残っていて、文豪の足跡にも触れる事ができる。(首都キエフ他特集「ウクライナへ行こう」で紹介中)
鳥の巣が終わったら、ツバメの巣へ。五輪でも活躍し、「鳥人」と謳われたセルゲイ・ブブカもウクライナ出身だ・・・。
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