2008年8月 7日 (木)

一杯のコーラ(とそのルーツ)

Coca_cola 今日は野暮用で外に出かけるのが難しくなり、昼食はピザを宅配で頼んだ。そのピザとの付け合せが写真の赤い缶だ。不健康説が定着しつつあるが故に昔程飲む機会もないだけに、たまに飲むとうまい。私にとってはピザには欠かせないお供になっている。

そんなコーラだが、皆さんはこの飲み物のルーツをご存知だろうか。

コーラが生まれたのは、19世紀末頃。当初は薬用として売り出したというから、ちょっと驚き。しかし原料として、一種の薬能があると信じられていたアフリカ原産のコーラの実(カフェイン含有量が高い)を使っていたので、当時としては無理な話ではなかったのかもしれない。その後、亜種も含めて様々なコーラが生まれたが、その中で生き残ったのがコカ・コーラ社とペプシ・コーラ社だ。ちなみにコカ・コーラ社が多種あるコーラの中を勝ち抜いたのは、炭酸の強度を強め、より糖分も濃くしたからだと言われている。時代を経るに連れ、実際に入手困難なコーラの実を使用したコーラは市場から消え、現在は茶葉のカフェインを原料にしたコーラが前述のコカコーラ社やペプシ社を含めて、主流となっている。

Djenne_mosque さて、その入手困難なコーラの実だが、アフリカのマリの市場では普通に売られていたりする。マリと言っても日本では馴染みの薄い国だが、西アフリカの中心に位置するマリの市場は、アフリカの中でも最も賑やかな市場の一つだ。特にマリのトンブクトゥとジェンネは、中世以来アフリカ内の東西南北の通商路の中継都市として大いに栄えた歴史がある。ジェンネには、西アフリカでは指折りの名建築である「泥のモスク」がある。イスラム教に改宗した地元の有力者が財を投じて建てた「泥のモスク」は文字通り泥(一部に木材)で作られている。しかし、泥が原料にも関わらず、その壮麗なファサードや立派な外壁は見事の一言に尽きる。

Cola そして、そのモスクの前に広がるのがジェンネの市場だ。目的のコーラの実はここでよく見かけられる。コーラの実は先に触れた通りカフェインの含有量が高く、一定の向精神作用があるらしい。イスラム教は麻薬のような精神を蝕む作用のある植物に対する厳しい規律があるが、コーラは一応服用を認められていて、それが故に今日でも大変重宝されている。赤い皮を破って、中の実を食する事ができる。触れ込みだけ聞いていると、さぞかし強い味がするのかと思いきや、意外にあっさりしているらしい。地元では貴重な実ではあるが、日本円に換算すれば、高くはない値段である。ツアーで行けば、通常市場でも時間が取れるので、ちょっと探してみてはいかが(但し、食べる際は体調にお気を付け下さい)。ちなみにサハラのすぐ南に位置している事情もあり、旅行に行くならば、11月から2月ぐらいまでが良い季節。

マリ、決して近い国ではないが、コーラのルーツに触れる事ができたりする場所。そのマリという国には、炭酸と砂糖で刺激が強められたみどころはないが、素のままの深い味わいが今も息づく・・・。

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