ゆったりファルーカ(エジプト)
前回に続いてエジプトネタより。世界的な観光地であるエジプトには本当に様々なみどころがあるのだが、今振り返ってみて記憶に残っているのは、辛かったシナイ山と良かったファルーカだ。辛かったシナイ山に関しては、こちら・・・
さて、良かったファルーカだが、まずファルーカとは何か。ファルーカとは、木製の小型~中型船で通常帆をかけた船である。エジプトのナイル川に浮かぶファルーカが有名だが、紅海、東地中海沿岸やマルタの一部でも存在している。
エジプトを訪れるツアーでは、上エジプト(ナイル川上流域)のアスワンでファルーカに乗る機会を設けている。アスワンはアスワンハイダムの名で知られているが、古代エジプト時代から花崗岩の産地として非常に重要な場所であった。古代エジプトの象徴の一つであるオベリスクの多くがこのアスワン産の花崗岩を用いていた。この一帯のナイルには中洲も多く、その一つであるフィラエ島には、壮麗なイシス神殿も残っている。
そのアスワンの船着場からファルーカに乗船してナイルに出航。日中は暑かったりするので、通常夕刻に出航する。この時間帯になると、ナイルの上を涼しいそよ風が吹き、日没も迫って赤く染まり行く沿岸の風景を楽しむ事が出来る。ゆっくり帆に揺られながら、ただぼうっとナイルの移り行く風景を眺めているだけでとても幸せな気分になる。そしてふと目を閉じると、どこからか歌声が聞こえてくる。その音量の大きさに、実は自分の乗っている船から発せられている事に気付くのに時間はかからない。下エジプトの一帯は、アラブ人とは異なるヌビア人やヌビア文化がまだ息づいている地域だ。ファルーカの上では、そのヌビア人達の歌が楽しめる事も多い。どこか郷愁を誘うヌビア音楽は、ファルーカのゆったりとした時間に流れる心地良い調べ。
四千年の歴史も良いが、遺跡ばかりでは旅も面白くない。ファルーカの体験もまた、エジプトの旅には欠かせないみどころの一つである・・・。
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