2008年10月28日 (火)

饅頭と諸葛亮孔明

Manto 来週ジョン・ウー監督が贈る大作「レッド・クリフ」が公開される。タイトルだけ見ると、何かしらハリウッド的なアクション映画を思い起こしてしまうが、主題は中国の三国志なので、楽しみにしている。三国志はこれまでも何度か映像化されて来た。しかし近年映像技術の向上で、リメイクされた複数の歴史大作もリアリティが増したのでこの映画にも期待している。その公開に先駆けて、メディアも三国志関連の露出が増えている。

その中でたまたま饅頭の話を見かけた。饅頭は三国志の主役の一人である諸葛亮孔明の発明とされている。話はレッドクリフ(=赤壁の戦い)のだいぶ後に起こった孔明と蜀軍の南方遠征に因む。

Konmei 蜀(主に現在の四川省)の南部と言えば、現在の雲南省である。どちらかと言えば荒涼とした風景も多い中原(中国の中央部)に対して雲南地方は亜熱帯や密林もあり、二千年前から中国の中では異郷の部類に入る土地であったのだ。この遠征中の孔明に関しては、七縦七擒の故事や補給の困難を補うための諸葛菜(花ダイコン、諸葛は孔明の姓)栽培などいくつかの逸話が残っている。饅頭もその一つとされている。当時この地方では人身御供の習慣があり、孔明がその悪しき伝統に終止符を打つために人間の頭に似せた饅頭を備えたのが起源と言われている。

Ryuchu 洋の東西を問わず、蛮族と呼ばれる少数の異民族は得てして、野蛮を象徴するような風習を持っていたかのようにされるケースがあるので真偽の程は定かではない。ただ一つだけ言える事は、一度限りの遠征にも関わらず、雲南の民は孔明の徳をよく慕ったという事だろう。その後蜀のアキレス腱であった雲南の空気はしばらくの間穏やかに保たれた。

今日の雲南も未だ中国の中では異郷に属すだろう。中国の大部分を占める漢民族にとっては異民族に当たる少数民族も数多くこの地で暮らしているし、風景その物も中原とはだいぶ異なる。昆明を始め、大理、麗江など美しい古都も多い。中原と違ってこの地方はこれからの季節が旅行に最適の季節。麗江雲南の特集も公開したので、是非ご覧下さい。死せる孔明が生ける観光客の旅行意欲も走らせる(出典)事を願うばかり・・・。

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