2009年2月 8日 (日)

この世のシャングリラ(香格里拉)

Shangri_la_fields 人は現実に疲れた時に、全く別の世界、それも各々の理想が集約された理想郷を求める時があるのだろう、理想郷に関する話題は洋の東西を問わず、歴史を通じて事欠かない。何故このような事を綴るかと言えば、今日TBSの世界遺産で「中国雲南の三江併流保護地域群」を取り上げていたからだ。この近くに伝説となっている理想郷が一つある。シャングリラだ。

シャングリラという言葉を生み出したのは、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンという人物。1933年に「失われた地平線」という小説の中に登場する理想郷がシャングリラだ。

小説の中でシャングリラは、ヒマラヤの懐深くに位置する谷の中の里として描かれている。4人の西洋人がその中にふとした事故から紛れ込んでしまうのだが、4人がシャングリラの生活を見て受ける印象が4通りあるのが面白い。価値観や現在の生活環境が異なる4人にとっては、理想郷が同じ物になり得ないのだろう。シャングリラに流れる悠久の時間とその牧歌的な生活に理想郷を見出しているのは主人公のコンウェイだけなのだが、そこにも深い意味が込められているのだろう。

Shisanrinji さて、このシャングリラはもちろん空想上の場所とされてきたが、ある時ヒマラヤ山中に位置する中国雲南省の町が我こそシャングリラのモデルとなった町と名乗りを上げ、町の名前も香格里拉(シャングリラ)に改名した。既にジェームズ・ヒルトンは他界していたのでその真偽の程は分からないが、実際に小説に登場する「青い月」のような山があり、立派な山寺もあり、そして何よりも悠久の時間が流れる牧歌的な風景が広がっているのだ。

Kagobo 「青い月」のような山は、梅里雪山(海抜6.740m)の事である。山が好きな方なら一度は耳にしたことがあるであろう中国南部の名峰だ。夏場が一番山やその周辺の高山植物を楽しめる季節なので三江併流保護地域と併せてツアーでシャングリラも訪れてみては?4人に一人の確率で理想郷に出会える事でしょう。

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