2009年4月 7日 (火)

ホバートで出会ったシーシェパード

Salamanca_place

【オーストラリア視察記~その7~】

実際には色々見て、なかなか面白いところもあったのだが、それは今後当社のウェブサイトや紙媒体で紹介することにして、今日は今回の視察記の最終回である。タスマニア州のホバートを紹介する。ホバートは、タスマニア州の州都で最大の都市。とは言っても自然が人間の数よりも支配的なタスマニアなので、広域まで含めても人口は20万人に及ばない。

そのホバートに着いて、まず向かったのがホテルがある港の地区であった。そのヨットやクルーザーなどのレジャー客船が並ぶ港で、一際大きく、真っ黒い船体の船が目に止まった。なんと船首には髑髏マークをあしらった旗がはためいている。

Sea_shepherd2 これなんぞ、近年調査捕鯨船との衝突で日本でも一躍有名になったシーシェパードの船であった。船首にその文字が刻まれている日本の新聞紙面も賑わせたスティーヴ・アーウィン号だ。

捕鯨問題に関しては賛否両論があるし、常軌を逸したシーシェパードの活動にも賛否両論あるので、その是非についても論じるつもりはあまりない。しかし、この船に出会った事は個人的に少なからぬ衝撃を受けた。

シーシェパードは、グリーンピースの強硬派ポール・ワトソンが同団体を脱退させられた後の1977年に設立した環境保護団体。武器の使用や船体への直接攻撃などその強硬手段は各地で物議を醸していて、ここ数年は日本船を標的にしている。堂々と髑髏を旗に掲げている事から一連の海賊行為が正当な理由に基づいて行われているとしている。恐らく日本の調査捕鯨船に衝突を試みた時の傷と思われる物が船体の左右に複数ついており、彼らの活動の跡が妙に生々しく伝わってきた。

ホバートはかつて捕鯨の町として栄えた歴史がある。その港にシー・シェパードが停泊しているのは皮肉な物ではあるが、それも時代の流れなのかもしれない。私も実際に世界各地の絶滅の危機に瀕した、或いは実際に絶滅した動物にもたくさん触れてきたので、ポールの動機は分からないでもない。人類の大半が肉食であり、そこに食以外の事も含めて様々な利害がある以上動物保護の線引きは難しい。しかしあくまで私見ではあるが、その解決策は船体の傷の多さから生まれる事はないだろう・・・。

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