スピリット・オブ・タスマニア号
【オーストラリア視察記~その4~】
メルボルンとグレート・オーシャン・ロードを後にして次はタスマニア島へ向かった。そのタスマニア島へ渡るのに利用したのが「スピリット・オブ・タスマニア号」である。夜9時にメルボルンを発って、朝7時にタスマニア島の北の玄関口ダヴェンポートに向かう定期運航船だ。船での宿泊はやや不安もあったが、オーストラリアらしく部屋も清潔で各キャビンにはトイレ・シャワーもついており、船内も複数のレストラン、映画館、お土産物店兼売店、ラウンジ、バーなど設備が充実していて乗船前の心配は杞憂に終わった。
最近は日本のスーパーにもタスマニア島で生産された食品を見かける事があるが、実際タスマニア島の楽しみは自然と並んでその食でもある。
船内の食事で、早速タスマニアの名産の一つにありついた。タスマニアン・サーモンだ。おいしい。食事のお供のワインもなかなかだ。最近世界のワイン市場においてチリとオーストラリアを中心とする新興勢力がシェアを拡大して、伝統的なヨーロッパのワイン大国は人気銘柄を除いては減反政策に追い込まれている状況である。それは伝統がないだけに縛りがなく自由な発想でワイン作りができるメリットを新興国が充分に生かしている結果であろう。ちなみにオーストラリアでは食事のお供のお酒にワインを選ぶ人も多い。ビールもあるのだが、地中海系の移民が多いからワインなのかもしれない。コーヒーも普通のブラックコーヒーよりも地中海的なエスプレッソ、ラテやカプチーノを嗜む傾向が強い。余談だが、メルボルンにコーヒーチェーンのスター○ックスが出店したそうだが、地中海流のコーヒー文化に打ち勝つ事が出きずに撤退してしまったとの事であった。
食後は、キャビンに戻って早々に寝た。夜の便なので、生憎窓はあっても外の風景を楽しむという感じではない。さほど揺れなかったのだが、船酔いが怖かったせいもあるが。
タスマニア島に上陸後は、いくつか農場を訪ねた。タスマニアは国連が認定した世界で最も空気がおいしい(汚染されていない)場所なのだが、その澄んだ空気と豊かな自然の元で育てられた新鮮な肉類、魚介類そして野菜類はどれを取ってもおいしいのだろう。有機農法を忠実に守っている農場も多く、タスマニアのおいしい空気と緑溢れる環境の中で食べるせいか、ことに食べ物がうまい。仮に同じ物を私の横浜の薄暗い部屋で食べてもこうは思えなかったかもしれない・・・。
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