2009年4月 6日 (月)

クレイドル山国立公園(ダブ湖)

Dove_lake

【オーストラリア視察記~その6~】

先にウォンバットタスマニア・デビルの動画を公開したが、いずれもクレイドル山・セント・クレア湖国立公園で撮影した物であった。この国立公園は、世界遺産のタスマニア原生林帯にも属しているのだが、多くの動植物が昔ながらの姿で今日に息づいているのである。ここまであまり観光らしい観光を紹介して来なかった今回の視察記だが、ここで運動不足が祟ってちょっと筋肉痛になってしまったクレイドル山国立公園内のハイライト、ダブ湖の周回ウォークに少し触れる。

ダブ湖の周回ウォークは、距離で約6km、時間は通常2~3時間かけて回る。ところが今回の視察で私と同行していた人々は観光局のスタッフを始め、山歩きに慣れてそうな顔ぶれであった。ハイキングを始める時点で何やら本格的な装備なのだ。(ダブ湖の周回ウォークに本格的な装備は不要なのだが・・)

Dove_circuit その装備を見た時点で嫌な予感はしていたのだが、当社のツアーでも周囲の風景を楽しみながらいつもゆっくり歩き、アップダウンもそれ程ないコースなので、運動不足の私でもなんとかなるだろうと思っていた。しかし、それは楽観が過ぎたようであった。

小学校の頃、人間は通常時速約4kmで歩くという事を学んだ。しかし今回、健脚者が歩き慣れているコースを歩く時には時速約5kmに達する事があるという事を学んだ。とにかくついて行くので精一杯であった・・・。

Pandani このダブ湖周遊ウォークのコース沿いは、ゴンドワナ大陸の時代を思い起こさせる太古の原生林に囲まれている。特に目を引くのが、パンダニと呼ばれる椰子の木に似ている木だ。この木は「森の精」とも呼ばれていて、太古の時代からタスマニアの森に君臨してきた木である。また、ダブ湖の周遊ウォークは、ワイルドフラワーの名所としても知られている。特に春の12月~1月頃が一番盛況だが、今回の訪問は晩夏の3月でもちらほら咲いている。バンクシア、ティーツリーに加えて、レザーウッドの花が咲いていた。

Leatherwood このレザーウッドの花はタスマニアの固有種で白い花が目を引くが、この花のすごいところはその芳醇な蜜と甘い香りなのだ。この蜜と香りが多くのミツバチを引きつけ、そのミツバチから採れる蜂蜜は、花の名前を取ってレザーウッド・ハニーと呼ばれ、タスマニア島の名産の一つなのだ。ちなみにこの蜂蜜は日本でも流通しているが、楽天市場では「最高級の蜂蜜」「幻の蜂蜜」などなかなか凄みのある形容詞がついている。現地で実際にパンにつけて食べてみたが、確かにおいしい。これはレザーウッドの花とともに、タスマニアのおいしい空気と水があってこそなのだろう。食用だけでなく、化粧品にも用いられている。漫画の「美味しんぼ」にも登場したらしい。

今回は歩いている途中にも天気が目まぐるしく変わって途中小雨も降ったが、時折晴れ間も覗いてまずまずのハイキング日和であった。時速5kmで息を切らしながらも大自然の息吹を味わう事が出来たので、ツアーで普通に時速3~4kmで歩く場合には、素晴らしい散策になるだろう・・・。

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