2009年9月 8日 (火)

ベルギービール

Belguim_beer 今日はたまには料理でもするかと、仕事帰りにスーパーに寄って買物をして帰った。基本的に家でお酒を飲む事はあまりないのだが、張り切って料理するとなると、見た目の完成度を高める為に何かお酒も添えたくなるのである。そこで今ブームのベルギービールを買って帰った。

先日ニュースにもなっていたのだが、ここのところのベルギービールのブームはすごい。最近ではベルギービール専門店もよく見かけるし、スーパーにも普通に置いてあったりする。元々小麦やハーブなどを混ぜて生成するベルギービールは日本では発泡酒に分類されるので輸入品の割りには価格は控えめであったが、ここ1年の円高も幸いしてリーズナブルな価格である事もこのブームを後押ししたのだろう。

Durboyse ベルギーでは実に千種類以上のビールがあると言われている。人口も国土も日本より遥かに小さなベルギーにどうしてこんなにたくさんの種類のビールが生まれたのだろうか。それは、ビールを生産するのに必要な原材料に恵まれなかった為に、小麦、ハーブ、スパイスや砂糖に至るまで、様々な物を個人の好みによって混ぜ合わせた事がある。さらに現代に入っても市場の圧倒的シェアを握る大メーカーが出現しなかった(させなかった?)事で零細な生産者も生き延びる事が出来ている事も見逃せない。そして21世紀の日本でブームを起こすに至ったのは成熟した市場において、大量生産品よりもオンリーワン(ハンドメイド)な商品を求める消費者のニーズと一致したのだろう。

Kwak しかし、日本で流行していても、日本でベルギービールを飲むのとベルギーでベルギービールを飲むのとでは大きな違いである。それはグラスである。ベルギービールは、種類の多さもさることながら、ビールを飲む為のグラスの多さも名物なのだ。日本でも最近ごく一部の専門店でそのグラスを仕入れているようだが、普通の店やましてスーパーで買ったビンのベルギービールでは、独特のグラスで飲むおいしさは味わえない。右上の写真はパウエル・クワックというビール用のグラスだ。日本ではスーパーよりも理科室にありそうな容器なのだが、これで飲むのだ。もちろん飲みにくい・・・。が、こうしたグラスにしたのは、馬上でも飲みやすいように宿屋の主人がこのようなグラスでビールを提供したのが始まりだと言われている。そんな話を聞けば、飲みにくさも決して苦ではないだろう。ちなみに洗うためには、専用の細長いブラシが必要だ。

Orual 左の写真は、これまた国内では比較的知名度の高いオルヴァルというビールのビンとグラスだ。ちょっと力強い平型のシャンパングラスという感じだ。他にも色々なビールに対して色々なグラスがあるのでここでは紹介しきれないので、是非ベルギーに行く機会があれば、色んなビールとグラスを試してみて欲しい。

さて、何はともあれ、そんな洒落たグラスのない私は、おもむろに、愛用の100円ショップで買ったピルスナーグラスでベルギービールを開けた。味?まぁ、悪くはない・・・。

ベルギーのツアーはこちら

|

ヨーロッパツアー」カテゴリの記事

ユーラシア旅行社社員のつぶやき」カテゴリの記事

ユーラシア旅行社のお勧め料理」カテゴリの記事

コメント

ビール?シュワシュワ系?となると、黙ってはいられません!!このブログを読んだらベルギー・・・にも行かないと!まだまだ行きたい国が増殖中??3枚目のお顔は隠している写真の男性はブログ管理人??

投稿: マ~ツオさ~ん | 2009年9月 9日 (水) 10時44分

オチに座布団一枚です。
クワックは、一緒に参加したご夫婦の方が注文していて、特異なグラスが印象的でした。実は楽天市場でブラシとセットで売ってますよ。

投稿: あき | 2009年9月 9日 (水) 11時31分

マ~ツオさ~ん

いつもありがとうございます。残念ながら私は入社してからベルギーに行く機会には恵まれてませんが、何度行っても味のあるこじんまりとした町が多いので、個人的に気に入っています。
3枚目の写真は失礼ながらツアーにご参加頂いたお客様です。添乗員は禁酒なので、仮に私的な時に飲んでいた写真であったとしても、さすがにこんなところに堂々と写真を掲載するのはサラリーマンとしてはちょっと・・・。

あきさん
コメントありがとうございました。
確かに調べてみたら楽天市場にありました。しかもちゃんとブラシまで。意外と日本でも需要があるのですかね。

投稿: 管理人 | 2009年9月 9日 (水) 12時16分

東京赤坂でベルギービールと料理の専門店を経営しています。
1977年から彼の地に約3年滞在し、帰国後に弊店を開業しました。毎年ベルギービール醸造所巡りも行っています。

貴ブログの情報の質量の充実に感服しています。
閲覧者も多いと思いますので、老婆心ながら、私の見聞きした所を
ご報告します。
”元々小麦やハーブなどを混ぜて生成するベルギービールは日本では発泡酒に分類されるので輸入品の割りには価格は控えめであったが・・”元々とは何時、どの場所、或いはどの醸造所であったでしょうか。ワイン用の葡萄が育たなかった、現在のベルギー国の地域の修道院で、危険な水の替わりに、安全かつ滋養補給に造られた麦を原料とするアルコール飲料が、ベルギービールの起源と言われています。
歴史学は、物的証拠をもって、その信憑性が裏付けられます。
Bruxelles の南に残る Villers-la-Ville ヴィレス・ラ・ヴィル の修道院廃墟に、ビール醸造作業場跡が在ります。
これをもって、11世紀にビール造りが修道院で、行われていた、との証拠立てになっています。

しかし、私は、約五千年前のシュメールでの人類初のビール造りか
ら、11世紀まで、ビール造りがなされなかったとは思いません。
ケルト人の地であった、その地域で麦を原料にした酒が造られていた、と思います。
それを、当時最高の学者、技術者集団であった修道僧達が、より良いモノに昇華させた、と想像します。

その地域でも、村単位、部族単位、後に修道院単位で、個性ある
ビールを造った事でしょう。それは、現在のトラピスト・ビールを見ても
分かります。

シュメールの時代から、その麦の酒は、麦芽作りや醸造技術が未熟
な為、特に醗酵の管理は、その概念さえ無く、野生酵母に犯される
事も多かったと思います。
運良く、飲むに耐えうるモノが出来ても、美味しいくはなく、為に
味付け、香り付けに、身近に在る草花や木の皮等々を使ったでしょう。

ベルギーにその伝統が多く継承されているとされていますが、ベルギーに限った事ではなかった筈です。

他にも、私の認識と異なる所があります。勉強させて下さい。

投稿: 山田 正春 | 2009年9月11日 (金) 10時49分

山田さん

コメントありがとうございました。
当ブログの記事は、書物やその他学術的な出典に拠らず、基本的には海外で見聞きした事や他人(主に当社の添乗員や現地のガイドさん)の口承と個人の主観に基づいて作成されています。専ら当社のお客様に向けた記事を書いているので、専門家や当該記事の主題について本気で学びたいという方には物足りない内容である事や誤りがある場合もあると思いますが、「利用上の注意」でも触れている通りご容赦頂ければと存じます。一定の客観性の確保にも努めていますが、安易な紹介でご気分を害した点がありましたら、深くお詫び申し上げます。
「ベルギービール・・・元々安かった」と言う箇所も何年か前にスーパーで個人的に感じた曖昧な記憶に拠っています。

ビールの歴史に関しては、山田さんのお書きの通りだと思います。当然ながら勉強させて頂かなければならないのは私の方なので、もし受け入れて下さるなら、是非お店にお伺いさせて頂きたいと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

投稿: 管理人 | 2009年9月14日 (月) 03時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。