2009年9月 4日 (金)

トルコとアルメニア

Van_church 一昨日コーカサスに位置するアルメニアがトルコとの関係を正常化する方向で合意したというニュースが流れていた。この2ヶ国は、19世紀末から20世紀初頭にかけて展開された一連の「アルメニア人虐殺」問題を抱えて非常に険悪な関係であった。

現在のトルコの東側を訪れると、各地でアルメニア教会の跡が残っているのを見かける。これはこの地に多くのアルメニア人がかつて住んでいた事を物語る事実だ。そのアルメニア人は今はほとんどいない。ここは社会派ブログではないのでその原因が虐殺による物か強制移住によるものか、第一次世界大戦の混乱によるものか、或いは全てが該当するのか、その是非は問わない。しかし、いなくなったという事実だけは残されている。

今回の動きは昨年のオセチア騒動を受けて脱ロシアをより鮮明にしたいアルメニアとEU加盟に向かってキプロス問題の次にアルメニア問題を解決したいトルコの国益が合致した結果、首脳レベルで国交正常化への一歩を踏み出しただけだ。依然、民衆レベルではお互いに反目する感情がまだ根強い。

Ani 東トルコと現在のアルメニアの国境沿いにアニ遺跡という都市遺跡がある。専らアルメニア人達の遺構であるが、その遺跡の奥に一本の川が流れていて、そこが現在のアルメニアとの国境になっている。この国境は昔はトルコ側にもアルメニア側にも重装備の兵隊が配置されていて一触即発の空気も漂っていた。もちろんどちら側の国境も相手に対して閉ざされていた。ところが、最近ではそんな兵士の姿も減り、左の写真のようにともすれば牧歌的な雰囲気さえ漂っていたりする。

この国境の川の中央あたりに、壊れたままの橋が見える。国境が閉じられてから破壊されたまま放置されている小さな橋だ。ツアーでアニを訪れるとこの川とアルメニアの国土を見て引き返す事になるのだが、いつかツアーでアニを訪れたら、あの橋を渡ってアルメニアに行ける日が来る事を期待したい・・・。

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