2009年10月26日 (月)

ナバテア人の古代都市ペトラ(ヨルダン)~その2~

昨日の続きから

Petra_map ぺトラの遺跡は広大である。これまでのツアーでも丸一日の時間をかけてご案内して来た。岩窟の中に隠された都市であったが故にバスで乗り付けた後にちょっと下車して観光という訳には行かない。今回は若かった頃を思い出し、主観的レポートでペトラの歩き方を綴ってみよう。

まず外界からぺトラへ入れる唯一の道(現代に入って出来た荷物運搬・救急用の道を除く)であるシークの入口まで15分くらい歩く。この道沿いにはそれほどみるべき物はないが、徐々に気分が高まっていく。ちなみに「UMA」と声をかけてくる地元のベドウィン(遊牧民)がいるが、この後の区間も含めてせっかくだから古代の隊商気分で自分の足で歩いてみたい。(ペトラ内の諸々の乗り物は基本的に交渉制だが、値段は決して安くない・・・)

Petra_siq さて、ペトラでどこが好きかと聞かれれば、私はシークと答えるだろう。このシークという道の全長は約1.5km、両側を高さ50~100mの崖に囲まれた幅が数メートルしかない細い道だ。映画「インディ・ジョーンズ~最後の聖戦~」のクライマックスで登場した事でも知られる。道は上の地図で示されている以上にくねくね蛇行しながら進んで行くので、歩いていても見通しはほとんどない。

シークに入ると、周囲のお客様はなんとなく言葉少なげになっている。それもそのはず。もちろん、誰もがこの道の先にペトラのランドマークであるエル・カズネがある事を知っている。そしてシークの半ばぐらいの地点にさしかかり始める頃から、蛇行して見通しがちょっと開ける度にそろそろ来るのではないかと胸をときめかせているのだ。添乗員としては、「まだ先です。」とか「あと何メートルです。」など無粋な発言はなるべく控えた方がいいだろう。ここは静かに一人一人が冒険者の気分で歩いて行くのが一番通な楽しみ方だ。

Petra_el_kazne2 期待しながら歩いて行くと、意外に待っていたものはなかなか出てこないもの。逆にどの分岐点でも期待を少しずつ抑えるようにし始めた頃に、エル・カズネは現れる。光の加減の関係で、エル・カズネは朝が一番美しい。そして逆に朝のシークは、比較的暗めだ。その暗めのシークを進んで行くと、突然先に眩い光がシーク側に差し込んで来る。感嘆の声を上げずにはいられない。

エル・カズネは、アラブ語で「宝物殿」という意味を持つ。しかし、近代以降に実際にここから宝物が発見された訳ではないので、ナバテア人達がどのようにこの建物を使っていたのかは未だ謎に包まれたままだ。ちなみに前述のインディ・ジョーンズでは、この中で聖杯の騎士が聖杯を守っていたのだが、真実はどうであろうか。エル・カズネの下部入口から少しだけ中に入って内部の様子を窺う事が出来る。残念ながらエジプトのピラミッドと同じで中は妙に空っぽな空間が広がっている。

Petra_el_kazne 従来のツアーでは、エル・カズネはこれで終わりだったが、来年の新企画では、エル・カズネの対面に位置する崖の上まで登り、エル・カズネを見下ろすビュー・ポイントにご案内する。左の写真は午後に撮影されている為少々暗いが、ツアーでは光り輝く午前の時間帯にこのビュー・ポイントにご案内する予定。私もここには行った事はないが、きっと心躍る風景が見られるだろう・・・。(次回に続く)

ヨルダンのツアーはこちらから

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