2009年10月 8日 (木)

炎のピアニスト天平

Tempei 先月を持って長らくその名前を親しまれた雑誌「ガテン」が休刊となった。学生の頃一度引越しのアルバイトをして運転手の方にこっぴどく怒鳴られて以来、ガテン系と離別したが休刊と聞くと寂しいものである。

それはさておき、先日ちょっと変わったキャッチフレーズを見かけた。「ガテン系ピアニスト」という肩書きがついた中村天平氏(以下敬称略)がライブツアーを全国ツアーを行うというものであった。肉体労働のとび職も経験しただけあって天平の肉体は鍛えられている。おおよそ一般的なピアニストのイメージとはかけ離れているが、そうした既存の観念に捉われないパワーが音楽に宿っている。

Tempei2 天平のファーストアルバム「TEMPEIZM」のジャケットにはタンクトップ姿でピアノに向かう天平の姿がある。私は最初このアルバムを試聴してみる時に、そのジャケットのイメージ、そしてどこかの旅行会社が出している「炎のピアニスト天平とX’masのニューヨーク~キタノホテルでセミ・プライベートコンサートを楽しむ~」というツアーの形容詞から豪快で荒々しいピアノを弾くと勘違いしていた。実際聞いてみての感想は単なる勘違いだったのではなく、とんでもない勘違いだったという事だ。

もちろん力強くピアノを弾く場面もあるが、繊細なタッチと穏やかな旋律も随所に現れて、それらが全て一体化して大きなドラマのように感じた。個人的な一番のお気に入りは、このアルバムに入っている「夏の組曲~プロローグ~」だ。懐かしい物に出会ったような、これから何かが始まるような、不思議な気分にさせられる。前述のツアーは間近で天平のピアノが聴ける非常に贅沢なものだが、ニューヨークまではなかなか行けないという方は、是非CD(DVD)で天平の世界に浸ってみて下さい。

一方私は、ピカソと小学生の絵画の区別がつかない子供の頃に行ったきりのメトロポリタン美術館にもかねがねもう一度行きたいと思っていたので、その上天平氏の音楽を間近で聴けるこのようなツアーには是非添乗したいが、このような記事を書く時点で、声がかかる望みは薄いだろう。むしろお金を払ってサービスを受ける側で行くことも検討すべきか。ガテン系のバイトは出来ないので、こつこつ節約しよう・・・。

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