東京タワーの巨大ラグビーボール
世界最強のラグビーチームと2011年のワールドカップ開催を記念して6日間限定で東京タワーの下に出現した巨大ラグビーボール。全長25m、高さ13mにも及ぶこのラグビーボールは、内部の天井や壁が360度スクリーンになっていて、ニュージーランドの自然や文化が紹介されている。塔に近いところに置く必然性があるのかどうかは不明だが、パリのエッフェル塔、ロンドンのロンドンブリッジの近くに続いて来日して東京タワーのふもとに設置された。
今年は、ラグビー界では世界で最も権威のある対抗戦であるオールブラックス(ニュージーランド代表)とワラビーズ(オーストラリア代表)の対抗戦プレディスローカップをこのボールの中で観戦するイベントにやってきた。
このプレディスローカップは、78年の歴史において今年初めて日本で開催された。残念ながらプラチナチケットと呼ばれる国立競技場の切符は高過ぎて手が出なかったので、このイベントを開催してくれたニュージーランド観光局には深い感謝を申し上げたい。
さて、このラグビーボールに入ると、まず360度の大画面で一般向けに放映しているニュージーランドのイメージ映像が流された。360度というのは迫力はすごいが、全てを追おうとすると、首が少々痛くなるのも事実・・・。しかし、映像はそれ程長くなく、間もなくしてステージ上でニュージーランド先住民のマオリ族の舞踊が始まった。もちろんメインは以前地中海欧羅巴くらぶの記事でも紹介されていた「ハカ」だ。ステージの目の前に陣取ったせいか、マオリ文化の中心地である北島のロトルアから来た屈指のダンサーたちの踊りの迫力はかなりのものであった。
その後、いよいよプレディスローカップの試合が始まった。会場の3割ぐらいがニュージーランド人、残り7割ぐらいが旅行業界の日本人という顔ぶれであった。旅行業界でニュージーランドを担当している人は、たいがいオーストラリアも担当している場合が多いので正直どちらも応援したい気持ちの人もいたであろうが、ワラビーズに喜色を見せようものなら会場から追放されそうな雰囲気に後押しされてか、会場全体が即席オールブラックス応援団と化した。
前半はワラビーズがリードを奪っていたが、後半に入るとオールブラックスが底力を発揮して勝利を収めた。オールブラックスがトライやキックを決める度に会場全体が熱狂に包まれ、隣にいた即席オールブラックスサポーターの私も隣のマオリ人とハイタッチを交わしたりした。途中で上品な味のニュージーランドワインや料理も振りまわれて楽しい会合となった。
サッカーに比べるとラグビーの知名度はまだまだ日本ではそれ程高くないが、ニュージーランドに行くと子供たちが学校でラグビーしている風景をたまに見かけたりする。きっと2011年のワールドカップは、その子供たちの夢がオールブラックスに託されるだろう。頑張って欲しい。その時には私も即席じゃないサポーターとして、目一杯応援したい・・・。
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