2009年10月 3日 (土)

チチェンイッツァ(メキシコ)

Chichen_itza3 今年の春先から世を賑わせた新型インフルエンザは、残念ながら日本でも広まりつつあるが、限られた人が感染していた非日常から身の回りに感染者が普通にいる日常に変わってからは不安をいたずらに煽るような報道が沈静化して旅行会社社員としては良かったと思っている。もちろん個人的には感染した方にはお見舞い申し上げたい。

さて、この一連の騒動の端緒となったのはメキシコであったが、今はだいぶ落ち着いてきているようだ。(ちなみに新型インフルの感染者数は日本が遥かに追い抜いてしまった。)一時期ツアーの設定は見合わせていたが、今は順調に再開している。そんなメキシコの中で今日紹介したいのは、チチェンイッツァだ。

チチェンイッツァは、メキシコ南東部にあるユカタン半島に位置する。このユカタン半島はマヤ文明の中心地の一つで、チチェンイッツァ以外にも考古学的価値の高い遺跡が点在する。メキシコシティから遠くないテオティワカンの大ピラミッド程ではないが、中~小規模のピラミッドが数多く存在する。

Chichen_itza2 その中でもチチェンイッツァは特別な場所だ。チチェンイッツァのピラミッドは、最高神であった蛇の姿をしたククルカンに捧げられていた。頂上に続く階段の下部にはククルカンの頭部が掘られている。このチチェンイッツァには、天文台の跡も残っている。古代マヤ文明が天文学に深い理解を持っていた事はよく知られているが、その深い知識はこのピラミッドの建築に存分に発揮されている。チチェンイッツァのピラミッドの四面に階段が4つあるが、その階段はそれぞれ91段ある。91x4は364.。そして頂上の神殿部分に最後の1段がある。足して365になるのだ。そしてもう一つマヤ人たちの叡智を物語るのが、春分と秋分の日にここで起きる奇跡だ。

Chichen_itza 1年の中でこの二日だけ、チチェンイッツァのピラミッドで奇跡が起こる。その奇跡は偶発的な物ではなく、古代マヤの叡智によって引き起こされる人工的な奇跡だ。この春分と秋分の日には太陽が特定の角度からピラミッドに光を注ぎ、その影がピラミッドの階段の側壁に下部のククルカンの頭像に向かって蛇の体が出現するのだ。同様な神秘は、エジプトのアブシンベル神殿、先日紹介したイギリスのストーンヘンジなどで類似例があるが、複雑な蛇の体を光の差す方向に合わせて実現させたマヤ人の知恵には感服する他ない。

毎年春分と秋分の日には、世界中から数多くの人がこの奇跡を自分の目で確認するために来る。機会があればいつかは足を運んでみては?会場でマスクをしている人なんてほとんどいないだろう・・・。

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