元陽の棚田(中国・雲南省)
元陽は辺境の小さな町にも関わらず、世界的にその名を知られている。それは、この地に点在する棚田によるものだ。元陽には複数の少数民族が住んでいるが、特にハニ族と呼ばれる民族が千年以上も前から棚田を築き上げ、現在の壮観に至っている。その総面積は12万ヘクターにも及ぶ。日本に現存する棚田の半分強の面積だ。前述の通り山間の元陽は、海抜1,000~2,000mに位置し、その斜面いっぱいに棚田が並んでいるのである。その様子をして「天に至る梯子」と賞されている。日本を始め、世界中からこの光景を見に観光客が訪れる。
棚田では稲が育てられているが、その田に水が一杯に張られているのは、例年12月から3月頃にかけてだ。ちょうど気候も穏やかなベストシーズンだ。棚田は一日の中でも太陽の光線の具合によって様々な表情を見せる。そして棚田を見渡すビューポイントは、多依樹景勝区、モウ品、全福庄など複数ある。そんな訳で元陽を訪れたら、棚田を一目見るだけでなく、じっくり滞在していろいろな姿を楽しみたい。ツアーは通常2~3泊するので、その点は心配ない。
新設された太陽の観測所が稼動すれば人々の関心は空へと向くかもしれない。しかし、雲南省には人々の営みが作り上げた地上の芸術がある。何も上を向く必要はないだろう・・・。
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