2010年1月28日 (木)

モン・サン・ミシェルの朝、昼、夜(フランス)

Michelle_morning 今やその数約900を数えるユネスコが認定する世界遺産。その数多い世界遺産の中でもランキングで常に1,2位を争う世界遺産がモン・サン・ミシェルである。今やフランスという枠を超え、ヨーロッパを代表する風景の一つと言っても過言ではない。その幻想的な姿に誰もがはっと息を呑むのだろう。

少々観光地化された部分もあるものの、中に入れば麓の中世薫る町並みを味わえ、19世紀に修復された修道院は今も気高き姿で建っている。修道院誕生の伝説、要塞や監獄としての歴史、巡礼者達の苦難など逸話にも事欠かない。しかし、我々の記憶にあるモン・サン・ミシェルは対岸から見るあの遠景なのだろう。朝、昼、夜、モン・サン・ミシェルは移ろい行く・・・。

■モン・サン・ミシェルの朝
モン・サン・ミシェルの朝は静かに明ける。曙の光が徐々に視界を白み始め、対岸からうっすらとモン・サン・ミシェルのシルエットが浮かび上がり始める。吐く息は白い。耳をすませば、動物の鳴き声がする。注意深く見つめていると、海に向かう草地に放牧されている羊の群れが見えた。徐々に昇り始める日の光は、モン・サン・ミシェルを染め、干潟を染め、そして羊たちの背中もうっすら染めて行く。

Michelle_noon ■モン・サン・ミシェルの昼
気温が上がっていくのとともに、人の活気も高まって行く。早い時間には実際に島で働く人たちが、そして昼も近くなると、多くのバスが到着する。下車する人々の顔は一様に高揚している。自分の足でこの場所に立った事、それを多くの人が忘れないだろう。島まで通じる道路に点のように連なり行く徒歩の人や小さな車は、さながら巡礼者達が列をなしてこの聖地を目指した中世を思い起こさせる。

Michele_night ■モン・サン・ミシェルの夜
日が傾き始めると同時に人の波も徐々に退いていく。まるで潮の干満のように。島中賑わっていたモン・サン・ミシェルが意外なほどの短時間で再び静けさに包まれる。夕日に染まるモン・サン・ミシェルの凛々しい姿が瞼を離れない内に、島に新たな光が灯り始める。夜の闇の中に浮かび上がるモン・サン・ミシェルのライトアップは、この島の偉容を一層引き立たせる。気温は一気に下がるが、目の前に広がる忘れえぬ風景に心を奪われてしばし時を忘れる。

悪文で恐縮だが、いつもと趣向を少し変えて対岸から眺めるモン・サン・ミシェルの様子を綴ってみた(羊が毎日出勤しているかどうかは不明)。2010年は、いくつかのツアーでモン・サン・ミシェルの対岸に宿泊する。機会があれば実際に訪れてみて、貴方だけの「モン・サン・ミシェルの朝、昼、夜」を綴ってみて欲しい・・・。

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