2010年2月13日 (土)

バレンタインの悲劇

Mizutari_chocolate いよいよこの季節がやってきた。憂鬱な季節だ。チョコレートメーカーやスーパー・商店、最近はレストランまでが加担して、あらぬバレンタイン信仰を盛り上げようとしている。聖バレンタインの町テルニ(イタリア)でバレンタインは愛の聖人だと言われたが、何の事はない、チョコレートメーカーの聖人でもあるのだろう。

昨日社内の片隅でそんな事を一人毒づいていた折、遠いところからずかずかこちらの方に向かってくる影を目の片隅に捉えた。一際大きい図体、不審な眼鏡、そしてお決まりのウエスタンな挨拶、水足さんだ。何やら不気味な笑みを浮かべているのが気がかりであったが、見て欲しい荷物があると言うので、渋々付いて行く事にした。後にして思えば、付いていかなければ良かった・・・。

社内の反対側で水足さんが作業をしていたスペースに来ると、大きな(私には大きく見えた)ダンボール箱が置かれていた。この時私は背筋に悪寒が走り、嫌な予感が頭をちらついた。これは見ては行けないものではないだろうか。帰るべきか。しかし、そんな私の気持ちをお見通しかのように、水足さんのでかい図体が私の退路を塞いでいる。

たまらず私は「この箱は何?」と止む無く口にしたが、後ろにいる水足さんの勝ち誇った顔が中身を全て物語っていた。深い脱力感に覆われて立っているのもやっとの私であったが、水足さんは構わず私の前で箱を開けていった。中には水足様と名打たれた包みや封筒が一杯入っている。(私には無数に見えた)

とどめをさすように水足さんは意味のない質問を私にぶつけて来た。「どうですか?」
「まぁまぁだね。」と捨てゼリフを残してその場を去った私の箱はもちろん空である・・・。

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