ニュージーランド大使館にて
今日は夕方からニュージーランド大使館で開かれるレセプションパーティに出かけた。今回は普段のような外のホテルで催すセミナーと異なる内輪のパーティであったが、たまたま旧知のキウィ(ニュージーランド人)に教えてもらってお邪魔させて頂いた。ニュージーランド大使館を訪れるのは今回が初めてだったが、東京でも有数の高級住宅街である松濤の奥にひっそり佇んでいた。渋谷からそう遠くないが、この辺りは夕方で既に明かりも人気もなく、少々気味が悪い・・・。
さて、大使館の敷地に入って公邸部分に入場すると、会場があった。今日の招待客は合計でも30人ぐらいだろうか。大使の方の挨拶に引き続いて今回来日している現地の方の挨拶と続いた。
大使館開催という謳い文句につられてやってきたものの、内容については何も知らずに来た私。スピーチも三人目に差し掛かる頃、既に腹の虫が鳴き始めていた。まだ少しは大丈夫だが、気になるのはスピーチをしている方々の後ろに控えているスクリーン。もしやスピーチの後にはプレゼンテーションが控えているのではないだろうか。今いる部屋にドリンクはあるものの食べ物の姿が見当たらないのも結構気がかりだ。
そんな私の不安を察してか、スピーチも手短に終わり、プレゼンテーションも手短に終わり、そしてドアが開いて香ばしい香りに満ちた隣室のビュッフェが現れた。なかなかにくい演出である。こういう胸を熱くする瞬間は長く記憶に残るものだ。(笑)
平静な表情を装いつつビュッフェに足繁く通っておなかを満たした後は、色々な方とお話をさせて頂いた。
キウィ達も大使館に来たのが初めてだった人たちも多かったらしく、この土地と建物の価格について素朴な疑問が出たりした。また、日本と韓国の関係はオーストラリアとニュージーランドの関係のようなものかなど難しい質問も少なくない。そんなとりとめのない会話を重ねながら会は進んでいく。もちろんビジネスの話もあるが、こういう厳しい情勢にあって、ニュージーランドへの日本人渡航者数は比較的堅調なようだ。いつも変らぬキウィ達の温かいホスピタリティに触れるとそれも頷ける。訪日観光客のキャンペーンにおいて日本流の「おもてなし」が注目を浴びているが、キウィ達のホスピタリティもまた人の心を掴んで離さない財産の一つだと思う。決してビュッフェがおいしかったから言っている訳ではない・・・。
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