四姑娘山(スークーニャン山・中国)
最近夜会社が静まり返った頃に突然館内放送が頻繁に鳴る。先月入社した社員達が取次ぎの練習をしているのだ。ユーラシア旅行社では世界130ヶ国を取り扱うだけあって、世間一般では考えられないような地名や要望が日常的に館内放送で流れている。私も苦労したものだ。特に難関が中国の問い合わせである。何故なら言葉で地名を言われても手元の資料の漢字とすぐに合致させられないのである。特に新企画は難関だ。今日紹介するのは、今でこそ観光地としての地位を少しずつ確立したが、私が入社間もない頃に取扱いが始まった時には恐らく多くの社員を悩ましたであろう「四姑娘山(スークーニャン山)」だ。
四姑娘山とは、四川省西部に位置する海抜6,250mの山だ。まずは地図で位置を確認してみよう。
四姑娘山がある一帯には四つの高峰が聳えている。その峰を四姉妹と名付けたのが四姑娘山の名の由来である。他に大姑娘山、二姑娘山、三姑娘山があるが、一番標高が高く、かつ険峻な山が四姑娘山なので、四連山の中では末っ子だが一番人気がある。前述した私が入社間もない頃に紹介した四姑娘山は、道も厳しく、かつ宿泊施設も貧弱であったが、何しろ山や花の美しさは「中国のアルプス」と称されるぐらいに美しいので少しずつ口コミでその魅力が広まり、訪れる人も少しずつ増えて道も宿泊施設も良くなってきた。また、初心者向けのハイキングコースもだいぶ整備されたので、普通の人でも気軽に行けるようになっている。
四姑娘山の観光の起点となるのは、宿泊施設も整いつつある日隆という町。そこから車で上がり、長坪溝(チョウヘイコウ)や鍋荘坪(カソウヘイ)まで行くとハイキングコースやビューポイントがある。特に長坪溝は、谷間から四姑娘山を望むので晴れていれば絶景が広がる。途中谷川の橋から眺める山の雄姿は有名な写真ポイントとなっている。
四姑娘山は山の姿とともに高山植物もみどころである。高山植物は初夏の季節(6~7月頃)が一番咲いている時期だ。特に探してみたいのは幻のブルーポピー。どれだけの確率なのか厳密には分からないが、「天上の花畑」とも称される巴朗峠(バロウ峠)では出会える可能性が高いらしい。
四姑娘山は、四川省でも人気の観光地である九寨溝・黄龍からもそれ程離れていないので、折角四川省の奥地まで行くのであれば四姑娘山にも足を延ばしてみたい。かつての私のようにこの山の漢字を読めない社員もいないだろうから、気軽にお電話下さい・・・。
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