2010年12月14日 (火)

「日はまた昇る」の舞台パンプローナ(スペイン)

Pamplona1 来年はアメリカの文豪アーネスト・ヘミングウェイの没後50周年だ。そんな縁もあって、先日から「日はまた昇る(The sun also rises)」の原文を読んでみた。日本語訳を読んだのは随分前であり、新しい本を手にする感覚で読み進めた。主人公のジェイク達の会話も英語だとより品がない印象が強まり、彼らの間に流れる享楽的な日々がより生で感じられた。

さて、この物語の舞台はパリからスペインのパンプローナに至り、クライマックスを迎える。今日はそのパンプローナの町を紹介しよう。

Pamplona2 パンプローナはスペイン北東部、フランス国境とピレネーの山麓にも近い人口約30万人の町。町の名前の語源はカエサルのライバルであったポンペイウスの名に因む。歴史的にはナバーラ王国の首都として中世以来この一帯では一番栄えた町であった。

Pamplona5 パンプローナの名を世界的に有名にしているのが、毎年7月に開催されるサン・フェルミン祭(牛追い祭)だ。元々はフェルミンという聖人に捧げられた宗教儀式であったが、時代を経て変遷を辿り、スリリングで享楽的なお祭りとして現在は知られている。日付は固定で7月6日から7月14日まで開催され、メインは闘牛場で行われる闘牛だが、町中を牛に追われながら全速力で走る白装束に赤スカーフの男達(エンシエロと呼ばれる)の姿の方が有名かもしれない。祭りの開催中はとにかく無礼講で、町中で飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎが繰り広げられている。

Pamplona3 アーネスト・ヘミングウェイ自身もパンプローナを訪れ、すぐさまこのお祭りに魅せられた。その体験を元に執筆したのが「日はまた昇る」である。市内にはヘミングウェイの胸像も立っている。

Pamplona4 ちなみに冒頭の写真に登場するパンプローナの中心カスティーヨ広場には、「日はまた昇る」の中で主人公達がほぼ毎日のように通うカフェ・イルーニャも現存する。同じく主人公達の常宿であるモントーヤ・ホテルもカフェのすぐそばでまだ健在。パンプローナでもし時間があればどちらも覗いてみて欲しい。

小説を読み終えたら、無性にまたパリやパンプローナを訪れたくなった。しかし、サン・フェルミン祭の時はいつも仕事が忙しい時期なので旅行会社社員と言えどそう簡単には行かない。その替わりという訳ではないが、没後50周年という記念イヤーに「日はまた昇る」の物語の舞台を辿る新しい企画を新年早々に発表する予定。もちろんサン・フェルミンも見学。私の代わりに見て来て下さい・・・。

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