2011年1月28日 (金)

ルーマニア、マラムレシュ地方の復活祭

Rom_easter1 今朝、久々に早起きしてファミレスに出かけた。目的は暖かい卵を食べる為だ。たまには優雅に朝食を取りたくなるのだ。卵は地中海を中心に古来より生命のシンボルとされて来た。古代ローマ時代の装飾(特に帝国東部の方が顕著)にもよく用いられ、神殿の一部として今日見られる物もある。キリスト教においては卵はキリストの復活を象徴する物として崇められ、今日においても春の復活祭で「イースター・エッグ」として宗教儀式に登場する。

キリスト教文化が広がる国では色々な復活祭が行われるが、今日はその中でルーマニアのマラムレシュ地方で開かれる復活祭を紹介したい。

Rom_easter2 ルーマニアのマラムレシュ地方は同国北西部一帯の地方で、ルーマニアの中でも昔ながらの生活が息づく地域。第一次産業が今でも重きを成し、素朴な民家や建物が並ぶ。

世界各地には派手な復活祭も少なくないが、マラムレシュ地方の復活祭はそこで暮らす人々同様に至って質素で地味である。昔からずっとこのように代々復活祭を祝って来たんだろうなと思わずにいられない。だからこそいいのだ。もちろん派手な現代風の祭り騒ぎもそれはそれで楽しいが、こういうしんみりと味わうお祭りも乙なもの。

Rom_easter6 マラムレシュの復活祭は前日のミサから始まる。そのミサでは各人にキリストの聖体を表すパンが入ったかごとろうそくが配られ、参列する地元の人々はそれを持ち帰る。そして翌日、その籠に食べ物を入れて復活祭のミサに参列するのだ。この日は伝統的な民族衣装に身を包むのが習わし。これも見ものだ。教会と言っても鉄筋の壮大な教会ではなく、木造の至って質素な教会で、味わい深い。建物の形状は合掌造りを思わせる。

Rom_easter3さて、人々が集い、持ってきた籠を教会の周りに並べると、いよいよミサが始まる。ミサでは司祭がお香と聖なる水を持って人々が設置した籠を回り、それぞれの籠に少量ずつかけて祝福していく。人々はそれを持ち帰り、朝食として食べるのだ。キリストの再生を祝いつつ。

Rom_easter5 ちなみに冒頭以来話に出てこなかった卵はこの地でもイースターエッグとしてゆでたまごの外側に装飾が施され、皆食べるそうだ。ミサの見学後ホテルに帰って朝食に行くと、ビュッフェの中にちょっと変わった卵が。優雅な朝食とは行かないが、遠い異国の地で見た素朴な祭りの余韻に浸りながら、人々の祈りが込められた卵をじっくり味わうのも悪くないだろう・・・。

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