2011年2月 8日 (火)

バルセロナのグエル公園(スペイン)

Yamashita_koen 先週末久しぶりに山下公園をぶらぶらした。今更山下公園で何かする訳ではないが、ふと気になったのが右の写真の階段である。スペインのある階段を思い起こさせるのだ。勘のよい方はきっと想像がつくかもしれないが、バルセロナのグエル公園にある階段に酷似しているのだ。そこで調べてみたら、やはり横浜市環境創造局のサイトにそのような事が書いてあった。そんな訳で今日はこの山下公園のモデルになったと思われるグエル公園を紹介しよう。

グエル公園を設計したのはアントニオ・ガウディである。

Guell よってグエル公園は、「アントニオ・ガウディの作品群」の一つとして世界遺産にも登録されている。

さて、問題の山下公園の階段に似ている部分の写真を探したのが、残念ながら見当たらなかった。左のトカゲのようなオブジェがある階段の下方部に展開しているはずなのだが・・・。

Guell1 それはさておき、グエル公園はガウディの傑作であると共に失望の場でもある。元々はパトロンであったグエル伯爵の協力の元で自然と調和した近未来的な住宅街を創造するのがガウディの目的であった。時は20世紀初頭、バルセロナに限らずヨーロッパの大都市では工業化が進み、古き良き町並みは大都市からは姿を消しつつあった。今でこそ緑化運動は当たり前のように行われているが、当時はそういった思想はあまりなかった。そうした中でガウディは、人間にとって理想の住宅を完成させる事を夢見てバルセロナの市街を見下ろす丘の上にこの事業を手がけ始めたが、いざ販売を開始すると、買い手が一向に付かなかったと言う。

Guell2 グエル公園には計60軒の家が売りに出されたが、ガウディ自身とグエル伯爵自身が購入した2軒(3軒とも言われる)を除くと、その他には実に一軒も売れなかったのだ。ガウディの失望やいかに。

その後こ住宅街は市に寄贈され、グエル伯爵の名を取ったグエル公園として今日まで残っている。

Guell3 園内にはおとぎの国のような2軒の建物が左右に入り口から前述の階段ととかげ、そして柱廊、その上にバルセロナのパノラマが広がる波打つベンチ、骨のような柱が並ぶ回廊などガウディ独特のセンスを感じさせる建築物に溢れていて、ガウディのテーマパークと言っても過言ではないかもしれない。天気のいい日に歩くとその気持ちいい事。

20世紀初頭の住宅街としては失敗してしまったこの公園だが、21世紀初頭には、バルセロナでも有数の観光スポットとして人気を博している。その影響は海を飛び越えて横浜の山下公園にもやってくるぐらいだから、公園としての芸術性は揺ぎ無い地位を築いていると言えるだろう。天上のガウディにこの盛況を届けてあげたい・・・。

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