2011年3月 1日 (火)

【共通テーマデー】両親に贈りたい旅

Agriturismo1 今月のお題は「両親に贈りたい旅」という事で色々考えてみた。一人でいるのを好む性格と不孝息子故にこれまで両親とあまり多くの時間を過ごす事は出来なかった。その両親に旅を贈るとすれば、行き先の如何に関わらず、私の添乗で案内をしたい。それがせめてもの恩返しだから。

さて、行先は色々迷うが、両親がたまに旅行の話題になった時に何度か嬉しそうに振り返っていたのがイタリア中部のウンブリアのアッシジから車で1時間以上も離れたヴィラの滞在であった。

Agriturismo2 てっきりアッシジの近くの宿を手配していたと思っていた両親はアッシジの駅でタクシーを拾って走り出した。ところが、アッシジを抜けて丘をいくつも越えても全然付かず、人の良さそうなドライバーを疑い出したそうだが、1時間を過ぎて何もない田園地帯の中にあるアグリツーリズモに到着した。到着してからも何をするでもなく(実際何もする事がない)、のんびり田園に囲まれたヴィラで過ごした。主人夫婦が作る料理は絶品で遥か遠くまで来た苦労は報われたと笑いながら話していた。ちなみに前日宿まで送ってくれたタクシーにアッシジまでの戻りを依頼したところ、喜々として受けたそうだ。きっといいビジネスだったのだろう。

Agriturismo3 そんな両親に贈りたい旅は、同じイタリアのシチリア島を巡る旅。シチリア島はメッシーナ、タオルミナやパレルモのみに行ったそうなので、南東部を中心に。歴史好きな父には面白いだろうシラクーサやアグリジェント、そして目玉は田園に囲まれたアグリツーリズモにしたい。ホテルにはホテルの良さもあるが、のんびりとした田園の中に昔ながらの姿で佇むアグリツーリズモでまたのんびり過ごすのが良いだろう。アグリツーリズモは規模も大きくなく、他の宿泊客もそれ程いない。ゆっくり時間が流れる施設内で、地元の素材を生かした料理も家族水入らずで楽しめたら良いだろう。

無事に旅を終えて両親達が「ありがとう」なんて言ってくれたら、心を込めてこう答えたい。「こちらこそ、ありがとう。」

【共通テーマデー「両親に贈る旅】
〔添乗見聞録編〕
〔倶楽部ユーラシア編〕
〔ぶらり秘境探検隊編〕
〔ろまねすく通信編〕
〔船の旅便り編〕
〔パゴタの国からミンガラバー編〕

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