2011年4月21日 (木)

フィデル・カストロ引退(キューバ)

Castro 昨日フィデル・カストロ氏がキューバ共産党の第一主席から引退したというニュースが世界を駆け巡った。既に数年前から体調不良に陥って表舞台から遠ざかりつつあったが、正式に引退した事で一つの時代が終わったと感じずにはいられない。そこで今日はフィデル・カストロとキューバに思いを馳せてみたい。

1926年比較的裕福なスペイン移民の子として生まれたフィデルは、スポーツや勉学に励んでいたが、大学生の頃から学生運動に身を投じるようになった。何度か逮捕され、政府に目を付けられながらも恩赦や特赦に恵まれ、自由をすぐ回復する事が出来た。

Castro2 迎えた1956年12月から有名な革命を始め、約2年に渡る政府軍との攻防を経て、首都ハバナを掌中に収めて革命が成立した。当初それ程社会主義的でなかったとも言われているが、米国との利害対立からソ連に近付いた関係で社会主義の色合いを濃くしていった。

キューバの革命政府が成立してから今年で52年目になる。現在世界各地で長期政権の是非が問われているが、弟ラウルに権力を引き継ぐことになるので、カストロの名は尚健在と言えるだろう。一方でキューバは、冷戦終結に伴って大きな後ろ盾を失い、キューバ経済は困難を極めるようになった。近年は国有企業の民営化も進め、米国との融和も検討するなどポスト冷戦時代時代の在り方を模索している。反カストロのキューバ人の多くは数十万人規模で米国に亡命しているので、国内にいるキューバ人は親カストロを貫いている人も少なくない。米国に物を言え、世界の舞台でもその名をすぐ認識される英雄として称える人もいる。

フィデル・カストロと激動の半世紀がキューバにもたらせた物が良いか悪いかは分からない。しかし、キューバに流れるのんびりとした空気と素朴な人々、ノスタルジックな風景に触れると、急速な近代化やぎすぎすした経済競争はなくても良かったと思ったりもする・・・。

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コメント

こんばんわ

フィデルに関してはいろいろ意見が分かれるところだと思いますが、やはり多くの人がキューバのノスタルジックなスローライフに憧れるものですね。僕もそのうちの一人です。

良い所は残しつつ、どう考えても非効率で無駄だというところは是正していくべきですね。

投稿: Venceremos | 2011年4月21日 (木) 23時00分

Venceremosさん

コメントありがとうございます。
私も今のキューバが好きなので、急に変わっても戸惑いそうです。
市場経済がもたらす物質的豊かさのみを追求する風潮は21世紀に
入って風向きが少し変わりつつあるので、Venceremosさんが書かれている通り良いところは残しつつ、必要なところが
変わっていけばと思います。

投稿: 福永 | 2011年4月22日 (金) 10時16分

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