2011年5月24日 (火)

雲の列車(アルゼンチン)

Tren_a_las_nubes1 世界最高所を走る列車として人気の青海チベット鉄道が今年も人気だが、その影でリバイバル?している列車がある。雲の列車(Tren a las nubes)だ。青海チベット鉄道が出来る前まで、世界最高所を走っていたアルゼンチンの列車だ。名前の由来はお察しの通り、雲の上を走る事に因む。アンデスの雄大な眺めも楽しめる雲の列車は鉄道好きじゃなくてもなかなか魅力的。

Tren_a_las_nubes2  雲の列車は20世紀初頭、アルゼンチンとチリの二カ国間における交通事情の改善と、アンデスに数多い鉱山の労働者と資源の運搬用に敷かれた。しかし日本を含めた世界各地でも同じように鉱山鉄道としての需要は衰え、その後観光用列車として衣替えし、今日まで存続している。

Tren_a_las_nubes5雲の列車のスタート地点はアルゼンチン北西部、海抜1,187mに位置するサルタの町。雲の列車の旅は丸一日を要する為、通常早朝の出発だ。出発して景色を楽しむ前に、まずは軽い朝食。ちゃんと食堂車が連結されているので、落ち着いて食べる事が出来る。その後しばらく走ると、二度程スイッチバックがある。この辺りの高度は既に海抜1,800mまで上がっている。

Tren_a_las_nubes3 サルタを出発してから約3時間の地点には鉄道マニア垂涎のループ線(急勾配を螺旋状に周る事によって緩やかに登る線路)が現れる。ループのスタート地点は海抜約2,500mあり、ループを二回経て高度を海抜3,500mまで上げる。一気に1,000m上るのだ。ループを終えて間もなく、富士山の3,776mも越える。

現在のツアーではお昼は間近に迫ってきたアンデスの風景を堪能しながらお弁当形式の昼食を頂く。列車の名前の由来となった雲の姿も下方に見えるかもしれない。

Tren_a_las_nubes4 そして出発から約7時間、終点であるポルヴォリッラ鉄橋の辿り着く。ここは海抜4,220m。ここで列車は停車して下りる事が出来る。久しぶりの外界に飛び立って下りたいところだが、そこは要注意。高度が高いので当然ながら酸素も薄く、気温も低い。一気に3,000m登って来たのではやる心は抑えてゆっくり下りよう。目の前の鉄橋と峡谷、そしてアンデスの雄大なパノラマが迎えてくれる。もちろん写真パチッ!

帰りは途中サン・アントニオ・デ・ロス・コブレスに立ち寄る。ここはかつて銅鉱山の町として栄えた場所。ここで一服して後は来た道を一気に下る。もちろんこの時の眺めも素晴らしいが、通常は眠くなるのが人間の性・・・。心地良い揺れに体をしばし任せるのも良いかもしれない。ちょっと眠ってすきっとしたところでどこからか香ばしい香りが。夕食は食堂車でしっかり食べられる。豪華列車には及ばないが、当地としては、悪くない味と言えるかもしれない。サルタ駅の到着はその時によって異なるが、平均的に23時前後だろう。往復約16時間、距離にして約430kmに及ぶ壮大な列車の旅が終了する。

列車の一日を終えたらそのままホテルへ帰ってゆっくり休み、その後も旅は続く。しかし、この日の雄大な眺めと電車の揺れはきっとしばらくは忘れられない体験となる事だろう・・・。

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