2011年6月21日 (火)

世界の宿便り~その3~アバーディアの樹上ホテル、ツリートップス(ケニア)

Treetops1 今年の始めに見た「沈まぬ太陽」の序盤とエンディングで主人公恩地がいた場所がケニアであった。雄大な大地の中で生きる生命と真っ赤な太陽に触れるシーンはとても印象的であった。半年に一度くらいしか更新がないこの「宿便り」シリーズの執筆意欲を掻き立てるのにも十分であった・・・。

という訳で今日はそのケニアの名物ホテルであるアバーディアの樹上ホテル「ツリートップス」を紹介しよう。

Treetops2 ツリートップスは1932年にイチジクの木の上に立てられた2部屋の宿泊施設に起源を持つ。この一帯に土地を持っていた英国人のウォーカー氏が樹上という構想を好んだ奥さんの為に建てたと言われている。当初はウォーカー夫妻の友人を招待するに留めていたが、水場があって動物を安全な位置から見渡すことができる絶好のロケーションと樹上にあるというユニークな姿が人気を呼び、増改築を重ねてホテルとしての道を歩み始める。(ちなみに黎明期にはNo see,No payという動物が見られなかったら宿泊費はただというキャンペーンも展開して話題を呼んでいたらしい・・・)

Treetops51952年2月、ウォーカー夫妻はこれまでで最も重要な貴賓を迎える事になる。当時の英国王ジョージ6世の王女エリザベスと夫のエディンバラ公フィリップである。エリザベスはここで1泊したが、翌日に父の訃報と女王即位のニュースを受けるに至り、ツリートップスはメディアに取り上げられ、一躍アフリカの憧れのホテルとして定着する事になる。(残念ながら当時の建物は火災で失われてしまったが、現在でも夫妻来訪のメモリアルがロッジ内に残されている。)

Treetops3現在のツリートップスは客室50を誇る大規模な施設に成長した。樹上に建てるという当初のコンセプトを生かし、現在でも建物の大半に木材を利用している。下から生えている木も伐採するような事はせず、建物を貫通する形で残されているのを施設内で見られる。

各部屋は船のキャビンをイメージした個室に仕立てられており、秘境でありながら比較的快適に過ごす事が出来る。現在でもアフリカの憧れのホテルとしてその名を留めている。

Treetops4サバンナには様々な野生動物が生活しているので、地表に降りるのは危険だが、ホテルの地表部には動物の死角から動物を覗けるスポットがある。また、屋上はルーフテラスになっており、遠くの動物まで見渡す事が出来る。ホテルのすぐそばの水場(と塩場)は健在なので、今でも様々な動物が自然とやってくるのだ。とは言っても四十来ている訳ではないので、忍耐が必要な時も少なくないが、それだけに見つけた時の喜びは大きい。ちなみにホテル側も一応観察チャンスを知らせる事が出来るアラームを備えているので、張り付いていなくても良い。

Treetops6 動物達はどちらかと言えば昼よりも夜に来る可能性の方が一般的に高い。左の写真は水場にやってきたバッファローたちをテラスから見下ろした風景。バッファローのほか、象やサイも遭遇しやすい動物。

仮に動物が見られなかったとしても、周囲の自然に溶け込んだ木造建築のルーフテラスから眺める広大なサバンナの風景だけでも行く価値はある。母なるアフリカの自然に包まれる気分を味わえるだろう・・・。

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