2011年6月 2日 (木)

世界の食卓から~その6~ポーランド料理

Poland_cuisine_zurek先週末ポーランドのワルシャワで中欧諸国首脳会議が開催され、欧州を歴訪していたオバマ大統領も晩餐から参加した。議題はNATOの防衛である。奇しくもその晩餐が催された部屋は、1955年にワルシャワ条約機構が調印された同じ部屋であった。歴史の因縁を感じずにはいられないが、当ブログは政治問題を論ずる場所ではないので、今日はその部屋で供されたであろうポーランド料理について紹介したい。

ポーランド料理なんて日本ではほとんど馴染みがないが、どういう料理か。まずはポーランド料理の珠玉?とも呼ばれるスープから。

Poland_cuisine_barszcz 寒い国だけあって体が温まるスープは、ポーランド料理には欠かせない。そのバリエーションは多種多様だが、代表的なスープがジュレック(写真右上)。ライ麦のペーストをコンソメに混ぜた国民食で、ソーセージやゆで卵を入れる。ちなみにポーランド人は恐らくヨーロッパで一番ゆで卵が好きな民族なのではないかと思うぐらい他の料理でもゆで卵をよく付け合せる。他にロシアの影響が感じられるバルシチというスープにもよく出会う。ご存知赤カブをベースにしたスープだが、ポーランドではあまり具を入れないのが基本。

Poland_cuisine_pierogi次の一品はこれまたロシアの影響を色濃く感じずにはいられないピエロギ。ご覧の通り水餃子風の一品。中に詰めるものは種類によって違うが、肉や玉ねぎが基本か。これは私の一番のお気に入りの一品。ちなみに出来心で醤油をかけたくなる人もいるかもしれないが、味が台無しになるので要注意!

Poland_cuisineそろそろメインディッシュ。次の一品は、日本の食卓でも見かける一品、ロールキャベツである。トルコ料理のドルマに起源を持つロールキャベツは広く食べられている料理だが、ポーランド風ロールキャベツの特徴としては、ソース後がけというところだろうか。キャベツで具を包んだ後に焼き、最後にソースをかけるのが主流。それでも味はしっかり行き渡っている。肉、野菜、米の歯ごたえもよく、家庭でも試してみたい一品だ。

Poland_cuisine_kotlet お次はカツレツだ。こちらは隣国オーストリアのヴィンナーシュニッツェルの影響を感じさせる一品。実際に調理した現場を見ていないので本当にそうなのか分からないが、通常のカツレツよりも少ない油で揚げるのがポーランド風だそう。そう言われてみると、割合さっぱり食べられる。ちなみに主菜の付け合せは、どこに行ってもジャガイモやザワークラウトである事が多い。

Poland_cuisine_bread その他にも色々あるが、総じて肉系の料理が多め。そしてポーランドの歴史を象徴するかのように、周囲の国の影響も感じずにはいられない料理も少なくない。しかし、そんな料理でもポーランド流の独自のアレンジが成されている。そして町でも家庭でもポーランド料理としてポーランド人達の胃袋を満たしてくれる。最近は一部外食チェーンも増え始めているが、総じてポーランド人達はポーランド料理が好き。そこに苦難の歴史を辿ってきた民族の誇りを感じずにはいられない・・・。

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