2011年6月 5日 (日)

聖山カイラス(チベット)

Kailas1 以前にユーラシア旅行社のベテラン添乗員達と会食に出かけた席上で海外各地の色々な話が出た。中でも盛り上がったのが聖山カイラスの話であった。何でも休みに登りに行ってきた(頂上には行けないので周囲の巡礼路。それでも到底素人には無理)とか・・・。

聖山カイラスは、チベット自治区とインドとの国境近くに位置する海抜6,656mの山。周囲の山より一際高いので、見事な雄姿を見せてくれる。

Kailas_lake カイラスはチベット仏教、ヒンドゥー教に加え、ジャイナ教やボン教でも聖地とされている山。それ故、基本的に頂上への登山は禁止されている。歴史上公式的に登った記録も残っていない。しかし、多くの人がカイラスを目指している。何故か。

Kailas2 もちろん中心は、聖地巡礼を目的とした巡礼者で、カイラスの中腹にあるタルチェン村(4,670m)から山をぐるっと一周する約50kmの巡礼路がある。チベット仏教徒にとってはこのコルラと呼ばれる巡礼路を周る事が功徳になるとされている。また、聖地や巡礼者に敬意を払って行動をするという条件で、近年は一部登山者の入山も許可されている。ここは現代では数が著しく少なくなった地球上の未踏峰の一つであり、至高の聖地である事をかみ締めながら3~4日間で歩く。

Kailas3 旅行会社社員ならずとも憧れる究極の登山の一つだが、タルチェンですら4,670mあり、巡礼路の最高地点は5,500mを超える海抜なので一般人には著しく困難である。しかし私を始め、カイラスの姿を一目拝みたいという声はかねてよりお客様からも上がっていたので、先日大西さんが車で移動して、麓タルチェン村止まりの視察を行って来た。

Kailas_onishi 幸い天気にも恵まれ、カイラスの姿を仰ぎ見る事が出来たようだ。車を使ってもアクセスが容易でない為に日数をかけて行く必要があるが、旅行会社社員としても、東洋人としても、一度は詣でてみたい場所である。

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