2011年7月20日 (水)

イタリアンアルプス添乗徒然~その1~

Ropeway さて、前回の機内食番外編を挟んで今回よりイタリアンアルプスの旅の添乗徒然をスタート。イタリアンアルプスと言ってもあまり馴染みがないかもしれないが、東のドロミテ(ドロミーティ)と西のモンテ・ビアンコ(モンブラン)やチェルビーノ(マッターホルン)のイタリア側を巡る旅であった。一部線引きが粗い所もあるが、今回の旅の凡そのルートは下記リンクをどうぞ。
「北イタリア紀行、ドロミテとアオスタハイキング」の簡易ルートマップ

Ropeway4イタリアというと古代ギリシャやローマ以来の歴史、中世ルネサンスの栄光や海の景勝、絵になるカラフルな町々を思い浮かべる方も多いと思うが、スイスと国境を接するイタリアは「山」もまた魅力の一つである。今回はそんなイタリアの「山」を巡る旅であった。

私もまた「山」の魅力にどっぷりな人間の一人なのだが、今回の添乗が決まって日程表を改めて眺めて、初めて愕然とした。ロープウェイがたくさんあるのだ。私はこういう小型で空に舞う(本当は舞っていないが)乗り物が苦手なのだ。数えてみると計19回の乗車があった。世界各地に山多けれど、これ程山頂へのアクセスが整備されているのはスイス、フランスも含めたアルプスならではなのだろう。この揺られる辛い時間を乗り越える事によって得がたいパノラマを手に入れられるのだ。ふう・・・。

Ropeway2 せめて乗車中は風が吹きませんようにと祈りつつ、添乗準備を進め、成田でお客様とお会いし、イタリアへ出発した。成田~ローマ~ヴェネツィアと乗継ぐ経路であったが、以前ぼやいたローマ・フュミッチーノ空港の暑さは今回は問題なかった。空港が広く、移動が長いのは相変わらずだが、地に足つけての移動は問題ない。間違っても乗継客の便宜を図るためのロープウェイなど作らぬ事を願いたい。

初日無事に現地到着してから翌日早速最初のロープウェイがやってき、その後も毎日のように乗った。添乗員である故に通常人数を確認してから最後に乗車するのだが、そこから周囲の風景をほとんど見なくて住む真ん中に分け入り、じっと床を眺めながら耐えた。

Ropeway3 乗車中お客様が時折外の景色に感嘆の声を上げるのが耳に入って来るが、なかなか顔を上げられない。問題は外に見える物について質問された時だが、途中で見える目立つ物は上からでも見えるという事で、「頂上展望台でごゆっくりご案内します。」と応えるのが精一杯。

頂上に着くといそいそと外に出る。外に出たからといって油断しては行けない。場所によっては床が網状になっていてその下まで見通せてしまう所があるからだ。ロープウェイよりも耐えられないのがこのタイプの床だが、今回は一箇所だけで済んだ。そして念願の大地に足を踏みしめた時、私は心地良い安堵感に包まれ、おもむろに仕事を始める。もちろん頂上からのパノラマは何物にも代え難く、苦労して上って来た甲斐があったと感じさせてくれる。ロープウェイを利用すれば山頂までもあっという間に上る事ができるが、人によってはその一瞬にも様々なドラマがあるのである・・・。

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